冨永愛、高知の民間信仰「いざなぎ流」の魅力を体験
毎週水曜日の夜10時に放送される「冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~」で、冨永愛が高知県香美市物部町を訪れました。今回の放送では、高知に古くから伝わる民間信仰「いざなぎ流」の神秘に迫ります。
冨永愛が滞在したのは、物部町にある一棟貸しの宿「まきの宿」。ここでは地域の伝統を守るために、御祈祷に使用する御幣(ごへい)の切り方や、いざなぎ流舞神楽の体験が行われています。いざなぎ流は陰陽道や修験道、神道、密教が融合した信仰で、その起源は「いざなぎ祭文」に記されています。この祭文によると、天中姫宮という神が祈祷を求めて天竺まで行き、「いざなぎ大神」から祈祷法を教わったとされます。
いざなぎ流は代々、無形文化財として受け継がれていますが、現在は後継者不足という危機に直面しています。以下のように、現状は厳しい状況です。太夫が高齢化し、訪問して御祈祷を行う姿が減少しています。物部いざなぎ流神楽保存会の会長、佐竹美保さんはこの伝統を守るため、子供に舞神楽を指導する努力を続けています。
番組の中で冨永愛は、御幣切りを実際に体験しました。御幣は神聖な存在を象徴する切り紙で、祈る内容によって形が変わります。なんとその数は200以上も!冨永は「天神の払い幣」を切ることになりますが、結果はどうなるのか。切った御幣が「生き幣」になれば祈祷の効果があるものの、そうでなければ「死に幣」となるのです。
また、太夫たちによるいざなぎ流舞神楽の演舞も魅力的です。太鼓のリズムに合わせて繰り広げられる神秘的な舞いに、冨永愛も「不思議で神秘的な気持ちになりました」と感想を述べています。
この番組では、いざなぎ流の文化的価値や未来の継承についても考察されます。また、過去には高知県立美術館ホールで略式御祈祷神楽が行われ、地域の子供たちが参加するなどの活動も活発に行われていますが、高齢化による影響で今回の神楽公演が最後となるかもしれないという懸念も寄せられています。
冨永愛は、「いざなぎ流は日本の原風景であり、地域の宝」と強調し、体験を通じてその重要性を再認識しました。
この放送の内容は、BS日テレで3月5日と12日の夜10時から2週にわたって放送される予定です。また、公式SNSでも未公開オフショットを配信中です。
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