文芸誌「GOAT」の新展開
2025-02-07 17:41:07

異例の成功を収めた文芸誌「GOAT」、次なる展開に期待高まる

新たな文芸誌「GOAT」の登場とその成功



小学館が昨年11月に刊行した文芸誌「GOAT」は、その誕生からわずか数ヶ月で、異例の成功を収めています。第1号は、3刷に達し、累計4万5000部の売上を記録。この数字は文芸誌としては前例がなく、多くの読者に支持されている証拠です。期待が高まる次号は6月4日に発売予定で、この新たな文芸誌の進展が注目されています。

読者のニーズに応えるための展開



「GOAT」は、単に紙媒体の文芸誌としてだけでなく、デジタル時代にふさわしい形で読者のニーズに応えようとしています。第1号では、読書バリアフリーを目指して電子書籍への展開を進めるほか、全ての作品のオーディオブック化も実施しています。これにより、読書が難しい環境にいる人々にも文学の楽しみを届けることができるのです。

特に注目すべきは、小川哲さんの短編『嘔吐』のナレーションを、劇作家であり俳優でもある長塚圭史さんが担当するという夢のコラボレーションです。この作品は「GOAT」から直接オーディオブックとして配信されるため、読者は新たな形で文学を楽しむことができます。春以降は「From GOAT」シリーズとして順次配信がスタートされる予定です。

オーディオブック化のラインナップ



  • - 小説市川沙央『音の心中』
  • - 小説小川哲『嘔吐』
  • - 小説尾崎世界観『【ア】【イ】』
  • - 小説芦沢央『念のため』
  • - 小説麻布競馬場『違う海にいる』
  • - 小説冲方丁『終末の愛』
  • - 小説葉真中顕『五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ』
  • - 小説長塚圭史『ある階段からの風景~小説「老いと建築」』
  • - 小説嶋津輝『牛田家とわたし』
  • - 小説戸田真琴『かつて私のものだった男の子たち』
  • - 小説安壇美緒『そんなに好きってわけでもない友達』
  • - 小説大木亜希子『御伽の国のモアとトト』
  • - 小説八木詠美『ガマズミの花』
  • - 小説乗代雄介『北見から』
  • - 小説蝉谷めぐ実『朝霧のチョイ』
  • - 小説野崎まど『山羊と七枚』
  • - エッセイ金原ひとみ『BOOM BOOM TAIPEI』
  • - ノンフィクション稲泉連『ここには社会の穴がある』
  • - ノンフィクション滝口悠生『音声図書を読むということ』

文芸イベントの開催



さらに、「GOAT」は文芸誌の枠を越えた新たな試みとして、京都のブックホテル「BOOK HOTEL 京都九条」にて、様々な文芸イベントを開催することが決まりました。これらのイベントでは作家たちが実際に宿泊し、その体験をもとに「GOAT」に寄稿する「京都で、書く」特集としても展開されます。

例えば、2月8日には浅倉秋成さんと麻布競馬場さんによるトークイベント「”逃げる” ための読書のすすめ」が、2月14日には上坂あゆ美さんと鈴木ジェロニモさんの「わたしの居場所、居場所の短歌」が行われます。これらの活動は、作家同士の交流や新しいアイデアの創出に繋がることが期待されており、次号のさらなる内容にも大いに影響を与えるでしょう。

今後も「GOAT」は文芸誌としての枠を越え、他の業種とも連携を取りながら新たな展開を続けるとのことです。読者の期待を一身に受け、次なる挑戦に向けて進んでいく「GOAT」に、これからも注目が集まります。


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