アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の55年を振り返る特別書籍
2026年1月8日、株式会社徳間書店から待望の書籍『ゲゲゲのアニメ 『鬼太郎』60年史と70人の言霊』が発売される。アニメ界で愛され続けている『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの55周年を記念し、歴史ある作品の進化と魅力を余すところなく収録した一冊だ。400ページを超えるボリュームと、初公開の貴重な資料も含まれており、ファンにとってはたまらない永久保存版となっている。
歴史と制作秘話の集大成
この書籍は、1968年1月に放送を開始して以来、現在も新作が制作され続けている『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの軌跡を詳細に振り返るものである。過去5年以上にわたり、作品に関わった関係者にインタビューが行われ、その中で数多くの貴重な証言が得られた。著者の原口正宏氏は、これらのインタビューを通じて『鬼太郎』の公式な歴史を築くことを目指した。
本書では、シリーズの各制作に携わった70人のキーパーソンからの生の声を収録している。彼らの言霊は、作品の創造にかけた情熱や、時代に合わせた変遷を明らかにするものであり、一つひとつのエピソードが鬼太郎の魅力を形作っている。
豊富な資料と新たな発見
また、東映アニメーションが保存していた資料や、関係者が持っていた原画、未公開の史料なども掲載されており、アニメ制作の裏側や進化の様子を視覚的に楽しむことができる。これらの資料は、アニメ界における技術や表現の変遷を追う上でも大変貴重なものとなるだろう。
カバーイラストは鬼太郎誕生の実力派
カバーイラストを手掛けたのは、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でキャラクターデザインを担当した谷田部透湖氏。彼の描くキャラクターは、60年にわたる『鬼太郎』の全史を表現しており、多くのファンからの期待が寄せられている。
70人の魅力的なインタビュイー
本書に登場するインタビュイーは、鬼太郎制作において長きにわたり関わってきた大物たちである。彼らは時代を概ね70人ほどで構成されており、著名な声優や監督、キャラクターデザイナーたちの貴重なコメントが満載だ。
これらのインタビューは、新たに取得されたものだけでなく、故人の過去の証言も含まれており、時間の流れを感じさせる。たとえば、野沢雅子さんや声優陣の裏話、そして原作の水木しげる氏に関する貴重な証言などが、この書籍に生き生きと蘇っている。
さらに掘り下げる歴史
さらに、過去のテレビシリーズを振り返るコーナーや企画の裏話、音楽の変遷といった多岐にわたる内容が詰まっており、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』を深く知るための良い機会ともなる。これまでに6度のテレビシリーズが制作され、それぞれの時代に応じたリフレッシュが行われながらも、変わらぬ人気を保ってきた理由を探ることができるのだ。
内容の総括
株式会社徳間書店が手掛けるこの豪華な書籍『ゲゲゲのアニメ 『鬼太郎』60年史と70人の言霊』は、アニメファンにとって必携の一冊となるだろう。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の歴史、制作の裏話、貴重な資料が網羅された本書は、今後のアニメーション業界における重要なドキュメンタリーとして位置付けられるに違いない。
価格は7,150円(税込)、B5サイズ、全440ページで構成されている。アニメファンなら見逃せない逸品だ。