青森市の海ノ民話アニメーション「善知鳥安方」が完成！地元児童の特別上映会を実施

青森市の民話がアニメに！「善知鳥安方」の誕生

青森県青森市に伝わる伝説を基に制作されたアニメーション「善知鳥安方」がこのたび完成しました。本作は、地域の歴史や文化を次世代に伝えるためのプロジェクトの一環として展開されています。そして、2025年2月14日、青森市の西秀記市長が本作の認定式を行うため、アニメ監督を表敬訪問しました。

実施された認定式では、「海ノ民話のまち」に登録されたことが発表され、関係者から多くの感謝の言葉が寄せられました。西市長は「善知鳥安方」を通じて地域の魅力や歴史を広め、多くの人が興味を持つきっかけになればと期待を寄せていました。

地元小学校での特別上映会

同日には、青森市立長島小学校でアニメの上映会が開催され、全校児童110名とその保護者、さらに市長や副市長など、多くの関係者が集まりました。上映会では、長島小学校の授業の一環として、この地域に伝わる海の民話に触れる貴重な機会として位置づけられています。

イベントの流れ

上映会は以下のプログラムで行われました：
1. 主催者代表による挨拶
2. プロジェクトについての説明
3. アニメーションの紹介ムービーの上映
4. 認定証と完成アニメパッケージの贈呈
5. フィールドワークの紹介
6. アニメ「善知鳥安方」の上映

参加児童たちは、アニメを見ることで山や海の豊かな恵みを実感し、地域に対する理解を深めた様子が見受けられました。特に、スクリーンを見つめる児童たちの目は輝き、地域の歴史に対する関心を抱く良い機会となったようです。

フィールドワークも実施

フィールドワークでは、5・6年生を対象に「海の学び」という授業が行われ、講師から約7000年前の縄文時代のむつ湾についてクイズ形式で学ぶ時間が設けられました。この活動に参加した児童たちは、海と歴史の関連性を楽しく学べたと感想を述べていました。

さらに、アニメに登場するウトウをテーマにした粘土細工も行われ、子供たちは自らの手で造形する楽しみを味わいました。これらの活動を通じて、地域の文化や歴史に対する理解を深めたことに満足の声が寄せられました。

子供たちの感想

参加した児童からは、以下のような声が寄せられました：

- 「善知鳥安方という人がいたことを知りました。」
- 「青森市や善知鳥神社の歴史について知ることができて嬉しかった。」
- 「昔もこうしたつながりがあったんだと感心しました。」

プロジェクトの背景

今回のアニメーション制作は「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環であり、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」と連携して進められています。このプロジェクトは、全国の海にまつわる民話を掘り起こし、その教訓や思いをアニメーションを通じて次世代に伝えることを目的としています。

今後もこのような取り組みを通じて、海の大切さや地域の文化がより多くの人々に伝わっていくことを期待しています。公式Youtubeチャンネルでは、アニメの映像も配信されているとのことなので、ぜひチェックしてみてください。