アンナさんの願い
2025-03-18 12:15:46

ウクライナ避難民アンナさんの願いとは?福山での生活と未来への希望

ウクライナ避難民アンナさんの福山での生活



ロシアによるウクライナ侵攻から数年が経ち、今なお続く戦争の影響を受けて、広島県福山市に避難しているウクライナの母娘の物語があります。アンナ・セメネンコさんは、家族と離れ、2人の娘を連れて安全を求めて旅立ちました。彼女が抱える思いや現在の生活に触れてみましょう。

1. アンナさんの避難の決断



3年前まで、ウクライナのハルキウで家族と穏やかに過ごしていたアンナさん。しかし、ロシアの侵攻が始まると、彼女は急いで避難を決意しました。最初は数ヶ月で自分の町に戻れると考えていたものの、現実は全く異なりました。夫のアンドリーさんは避難できず、アンナさんは2人の娘、エヴァちゃんとソフィアちゃんを連れて福山へと向かうことにしました。

彼女の判断の根底には、2人の子供たちを守ることへの強い思いがありました。「もし子供が怪我をすることがあったら、自分を責めると思ったわ。怖かったけれど、逃げるしかありませんでした。」と、彼女は語ります。母としての彼女の決断には、愛と責任が溢れています。

2. 福山での生活と挑戦



福山市に避難したアンナさんは、最初は一時的な避難のつもりでしたが、2年が過ぎても生活は変わりません。毎日のテレビ電話で夫と連絡を取りながら、彼女は日本語の勉強にも取り組んできました。検定試験を受けるという目標も持つようになり、少しずつ自信をつけています。

子供たちの成長も喜ばしいものです。長女のエヴァちゃんは福山の小学校に入学し、ウクライナのリモート授業も受けています。しかし、生活は決して楽なものではなく、彼女は週2回、福山市内のレストランで仕事を始めました。経済的な支援は限られており、2025年には終了が迫っています。そのため、より一層の頑張りが求められています。

3. 変わらぬ願い



「私は早く戦争が終わり、家族を再び一緒にしたい」とアンナさんは話します。避難生活の中で、精神的な負担や不安も多くありますが、彼女の心の中には一貫して変わらない願いがあります。それは、愛する家族と再会すること、そして安寧の生活を取り戻すことです。

彼女の「早く平和が来ますように」という想いは、私たち一人ひとりが考えるきっかけにさせるでしょう。福山市での生活を続ける中で、アンナさんは人々との関わりを大切にし、笑顔を忘れずに過ごしています。

4. 最後に



この物語は、ウクライナの現状を通じて、私たちが考えるべき大切なテーマでもあります。平和の大切さ、そして戦争の悲惨さを忘れずに、未来を見つめるアンナさんの姿は、多くの人に勇気を与えることでしょう。彼女のたったひとつの願いが、早く叶うことを心から願っています。

(取材:TSS報道部 石井百恵)


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: ウクライナ 福山 アンナ・セメネンコ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。