声のプロが教える「伝える力」
今、注目を集めているのが川原繁人の最新著書『「声」の言語学入門私たちはいかに話し、歌うのか』です。この一冊は、俳優や歌手、声優など声のプロたちの豊富な経験を元に、彼らがいかに「伝える」ことを実践しているのかをわかりやすく解説しています。2025年4月10日、NHK出版より発売予定です。
声が印象を変える理由
私たちが感じる印象は、話し方や声のトーンに大きく影響されます。本書では、そのメカニズムや音声コミュニケーションを支える身体の働きについて深掘りしています。例えば、上白石萌音の演技を音声学的に分析することで、彼女の魅力を引き出す声の特徴が見えてきます。俵万智が短歌を詠む際に選ぶ言葉の背景についても考察されており、言葉選びの奥深さを感じさせてくれます。
言語の面白さを探る旅
本書は、第一線で活躍するプロフェッショナルたちの実体験を通して、個性豊かな言語の世界へと読者を誘います。各章では、声に関する様々なテーマが取り上げられており、読者は声の重要性や、それがいかに人とのコミュニケーションに寄与しているのかを理解することができます。
目次を一部紹介
- - 第一章 声から言語を考える
- - 第二章 感覚をいかに言語化するか
- - 第三章 音への解像度を上げる
- - 第四章 声のプロたちの悩みとその解決法
- - 第五章 生理学を知り、声と仲良くなる
- - 終章 人はなぜ言葉を紡ぐのか
この目次を見てもわかるように、多様な視点から声にアプローチしています。言語学の観点から声を考えることで、あなたも新たな気づきを得ることができるでしょう。
特別な試し読み公開
さらに、NHK出版デジタルマガジンでは、本書の試し読み記事が特別に公開されています。この機会にぜひ目を通してみてください。そこで紹介されている、俵万智の短歌がどのように心地よいとされるのか、その言葉選びの秘密についても触れています。詳細は
こちらから。
著者について
川原繁人は、1980年に東京都で生まれ、慶應義塾大学の言語文化研究所で教授を務めています。国際基督教大学を卒業後、マサチューセッツ大学で博士号を取得するなど、学問的業績も多岐にわたります。主な著書には『日本語の秘密』や『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』などがあります。
新刊情報
新書判272ページ、定価1,133円(税込)。ISBNは978-4-14-088741-7です。購入は
こちらのECサイトや
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