フリーBGM協会が中高生の動画制作を支援
一般社団法人フリーBGM協会が、中高生クリエイターの動画制作を支援する新たな取り組みを発表しました。今回の活動は「全国動画クリエイト甲子園」という動画コンテストの企画に協賛するもので、前回大会に引き続き、フリーBGMの活用を促進するための教材提供やアワードの設置が主な内容となっています。
新たな学習プログラム「探究REC」
フリーBGM協会は、学習プログラム「探究REC(学び支援)」を通じて、中高生クリエイターに向けた教材「BGMの活用とフリーBGMの利用法」を監修しました。このプログラムでは、映像制作におけるBGMの重要性を教えることが目指されています。初めての段階では、同じ映像素材に異なるBGMを付けて印象の違いを体感し、BGMが映像に与える影響を理解します。これにより、学生たちはBGMの役割をしっかりと学ぶことができます。
安全なBGM利用法の教育
さらに、プログラムでは中高生が利用しやすいフリーBGMの選定やライセンスの読み方についての情報も提供します。これにより、学生たちは安全にBGMを利用するための正しい知識を得ることができ、映像制作の際に安心して利用できる環境が整います。実践的なワークショップも組まれており、クリエイター自身が選んだBGMを映像に組み込む作業を通じて、BGMの活用方法を実体験として学ぶことができます。
フリーBGMデータベースの活用
また、このプログラムでは、フリーBGM協会の賛同作家による楽曲やライセンス情報が集まった「フリーBGMデータベース」の紹介も行います。学生たちは、動画制作中によく使う用語の解説資料も手に入れ、実際の制作活動にも役立てることができるでしょう。教材の監修者には、数々のテレビ番組の音響効果を手掛けているSound Bricksの上野大氏が名を連ねており、専門家からの貴重な視点を得ることができます。
フリーBGMアワードの設立
さらに、フリーBGM協会は「フリーBGMアワード」を新たに設立し、優れた映像作品を讃えるための賞を授与することも発表しました。このアワードは、全国動画クリエイト甲子園に応募された全ての動画の中で、フリーBGMを効果的に使用したオリジナリティ溢れる作品を対象に行われます。選出は部門を問わず行われ、才能あるクリエイターたちに対する励みとなることを目的としています。
フリーBGM協会のこのような取り組みは、BGMの重要性を認識させ、中高生クリエイターが楽しみながら無理なく学ぶ機会を与えるものであり、映像制作を通じてさらなるクリエイティビティを育むことに繋がるでしょう。
「全国動画クリエイト甲子園」とは
このコンテストは、中高生が共同で企画から制作までを行う動画コンテストであり、多くの学生にとって貴重な経験となります。審査は表現力や独創性を基に行われ、学生たちの成長を促すプラットフォームとして期待されているのです。
フリーBGM協会について
フリーBGM協会は、フリーBGM作曲家と利用者のために、安心して音楽を制作・利用できる環境を整えることを目的として活動しています。東京都千代田区に本部を置き、2024年1月に設立されたこの法人は、フリーBGMに関する情報収集及び発信を行い、音楽がかけがえのない存在となることを目指しています。教材やアワードを通じて、多くの学生たちがBGMへの理解を深め、映像制作の楽しさを直接体感できるよう頑張っていくことでしょう。