こどもたちの安全を描いた絵本『ぶたすけのラッパ』
日本の絵本作家、柴田ケイコさんが新たに創作した絵本『ぶたすけのラッパ』が、こどもたちの安全をサポートする新プロジェクト「たすけてブーブー」の一環として世に出ます。このプロジェクトは、置き去りにされたこどもが自ら助けを求めるための方法を楽しく学べる内容となっており、特にクラクションを利用した助けの求め方に焦点を当てています。
「たすけてブーブー」プロジェクトの目的
最近、日本においてこどもが車内に置き去りにされる事故が増加しています。JAFの調査によると、54.9%の人が過去にこどもを車内に残したことがあると答えています。このリスクを少しでも減らすため、プロジェクトチームはクラクションを鳴らして助けを呼ぶ方法を広めようとしています。
プロジェクトは、2023年4月から施行された安全装置の義務化だけでは不十分だと考え、特に力が弱いこどもでも簡単に操作できる方法に注目しました。こうした状況を踏まえ、「たすけてブーブー」プロジェクトは、子どもたちに楽しく学べる絵本を通じて、子供たちが自身の安全を守るための手段を学ぶ機会を提供することを目指しています。
絵本『ぶたすけのラッパ』の内容
「ぶたすけ」は、森の保育園に通う小さなぶたの男の子。彼の持っているラッパからは、「ブー!」という力強い音がいつも響き渡っています。お絵かきの時間や給食の時間、さらにはお昼寝中にも「ブー!」と鳴らすぶたすけですが、そんなある日、かくれんぼ中に保育園バスの中に隠れてしまい、ドアが閉まって出られなくなってしまいます。
この絵本は、こどもたちがクラクションの重要性を楽しみながら学ぶことができる内容になっており、家族や先生と共に読まれることで、悲しい事故を防ぐ手助けとなることを願っています。
ステッカー配布と楽曲動画の公開
さらに、プロジェクトの一環として「#たすけてブーブー」ステッカーが作成され、一部書店にて配布される予定です。このステッカーは、クラクションや車内に貼り付けることで、こどもたちが助けを求める際のきっかけ作りになることを目指しています。また、プロジェクト公式サイトでは、このステッカーがダウンロードでき、「#たすけてブーブー」の啓蒙活動にも利用できます。
加えて、絵本のリリースに伴い、子供たちと一緒にクラクションの鳴らし方を練習できる楽曲動画も公開されています。キャッチーなメロディーとダンスで、楽しく覚えることができる内容です。
『ぶたすけのラッパ』の詳細
- - 著者: やまざきひろし(作) / 柴田ケイコ(絵)
- - 価格: 1,300円(税抜)
- - ページ数: 32ページ B5変型判
- - 発売日: 2025年6月4日
- - 書誌ページ: ポプラ社
- - Amazonリンク: Amazon
こどもたちの安全を第一に考えたこのプロジェクトと絵本が、一人でも多くの子どもたちを事故から守る手助けに繋がることを心から願っています。