人生を豊かにするための『やめること』
株式会社大和書房から6月12日に発売される和田秀樹の新著『75歳からやめて幸せになること』は、人生の後半をもっと楽しく、充実させるためのメッセージが詰まった一冊です。著者は精神科医として高齢者医療に深く携わり、長年にわたり高齢者の健康を見守ってきました。そんな彼が提唱するのは、我慢や制限ではなく、「やめること」によって得られる真の幸せです。
本書のポイント
本書では、一気に老ける人と日ごとに若々しくなる人の違いを探求し、やめるべきことを具体的に提示しています。まずは第一章から見ていきましょう。
第1章:今までの「健康法」をやめる
多くの人が、健康を維持するために、さまざまな制限や我慢を忍んでいます。しかし、著者は従来の健康法を見直し、心から楽しむことこそが健康維持につながると力説します。
第2章:我慢することをやめる
「我慢」は不健康の元凶です。我慢せずに心が喜ぶことを取り入れることが、実は健康に直結しているという見解は、心に響くものがあります。特に高齢になると、我慢が習慣化しやすくなるため、改めてこの章での考え方を意識することが大切です。
第3章:医者の言いなりをやめる
医師のアドバイスに従うことは大切である一方で、すべてを鵜呑みにするのは危険です。自分自身の体の声を大切にし、正しい情報に基づいた判断をすることが必要と強調します。
第4章:脳を使わない生活をやめる
知識や経験を活かすことが、認知症の予防や活力をもたらすことにつながります。常に学び、思考を巡らせることの重要性が説かれています。
第5章:イライラ・クヨクヨをやめる
心を軽くするためには、ストレスを減らす努力が不可欠です。我慢ではなく、心を解放することが健康に寄与することを示しています。
第6章:老いるに任せるをやめる
年齢に関係なく、自分自身が楽しむ人生を送ることができるというメッセージは、読み手に希望と勇気を与えてくれます。
第7章:ストレスフルな人間関係をやめる
人間関係がストレスの源となることが多いため、関係を見直し、心地よい付き合いを大切にすることが重要です。
第8章:無理するのをやめる
年齢に合わせた生き方を見つけることが、気持ちや体の健康を保つための大切な要素であることを教えてくれます。
終章:75歳からこれだけは!「やっておきたい6つのこと」
最後に、著者は75歳以降にやっておきたい6つのポイントを提案します。我慢ではなく、楽しいことをできるだけ多く取り入れることで、人生を豊かにする方法を提供します。
著者の経歴
和田秀樹は、精神科医としてだけでなく、著者としても多くの作品を手掛けており、高齢者医療の分野で30年以上の経験を持っています。彼の知見が詰まった本書は、読者に新たな視点を提供し、老後の生き方に革命をもたらすことでしょう。
これからの人生をより楽しむためのヒントが満載のこの一冊を、ぜひ手に取ってみてください。