アートと科学の対話
2025-09-03 11:54:22

現代アートの知覚を探るトークイベントがWHAT MUSEUMで開催

WHAT MUSEUMでの特別トークイベント



2025年9月28日(日)、WHAT MUSEUMが主催する特別トークイベントが開催されます。テーマは「『ゾンビ化する社会』で絵画を考える」。このイベントは、9月11日から始まる諏訪敦の大規模個展「諏訪敦|きみはうつくしい」に関連する内容となっており、参画するのは新進気鋭の画家、諏訪敦と脳科学者の中野信子博士です。

諏訪敦の特別展



「諏訪敦|きみはうつくしい」は、約3年ぶりの大展覧会で、静物画や肖像画を含む新作約80点が展示されます。この個展では、美術史や技法だけでなく、歴史学や民俗学、臨床医学の知見を駆使して創作する諏訪の多様なアプローチが強調されます。作品を通じて、彼の制作過程や思索を深く掘り下げる機会として、トークイベントが設けられました。

中野信子との対話



トークイベントでは、中野信子博士がゲストとして迎えられ、絵画と社会、視覚の関係性に迫ります。中野は、彼女の著書『ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする』で触れられている「ゾンビ」というメタファーを用い、現代社会における人間の行動や思考パターンを分析します。

この対話の中で、諏訪は自身の写実的な絵画表現を「ゾンビ化した絵画様式」と位置づけ、表面的な描写ではなく、本質を捉えることの難しさについて触れる予定です。他方、中野は視覚や心理の解釈から、アートの新たな側面を照らし出します。

視覚現象「閃輝暗点」の共通点



さらに、両者が経験している「閃輝暗点」という視覚現象にも焦点が当てられます。諏訪はこの現象に悩まされ、それが自身の絵画制作に影響を与えてきたと語っており、中野も同じ症状を抱える立場から共感を示します。このような視覚の変容がどのように知覚や創作に影響を及ぼすのか、深い考察が期待されます。

イベントの詳細



トークイベントは無料で参加が可能ですが、WHAT MUSEUMの特別セットチケットの購入が必要です。また、定員は40名で事前申込制となっています。モデレーターには展覧会展示構成を手がけた宮本武典が参加し、中野の感想や展示空間についての考察を深堀りしていきます。

このイベントは、異なる専門分野からの視点を通じて、アートの理解を深める貴重な機会となることでしょう。アート愛好家や研究者にとって、必見のトークイベントです。

公式サイトと参加方法



参加規約や詳しい情報はWHAT MUSEUMの公式サイトからご覧いただけます。興味がある方は、ぜひ前もって準備をしてご参加ください。公式サイト:WHAT MUSEUM

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中野信子と諏訪敦のプロフィール



中野信子(なかの のぶこ)

脳科学者、医学博士として活躍。東京大学で学び、脳や心理学をテーマにした研究が特徴。最近では、現代の人間社会を深く考察する執筆活動も精力的に展開。

諏訪敦(すわ あつし)

画家として知られ、独自の視覚表現に挑み続ける。日本の現代アートシーンでの存在感は衰えを知らず、さまざまなテーマに基づき作品を展開。

宮本武典(みやもと たけのり)

キュレーターとして、高い評価を受けている。その創造的な視点は展覧会の多様性を生み出し、アートの国際的な交流を促進しています。


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