50代以上女性の推し活実態調査:心に寄り添う存在にお金を惜しまず
2025年6月、50代以上の女性を対象に行った「推し」に関する意識・実態調査の結果が発表されました。この調査は、女性たちの年齢層を考慮し、特に50代以上の推し活の実態に焦点を当てています。調査では、参画した529名の女性のうち46.3%が「推し」との関係があると答えており、昨年と同じ水準でした。
推しの存在とその影響
「推し」がいると感じている女性たちの割合は、昨年まで11%の増加が見られましたが、今年はほとんど変わらない結果となりました。一方で、「推しがいなかったが以前はいた」という人の割合は昨年よりも8.4%増加。これは、推しを持たなくなった女性が増えていることを示唆しています。
「推し」を持つ女性の51.3%が「1人で推している」と回答しており、自分自身の享受という面が強調されています。推し友や古くからの知人と共に楽しむ傾向もあり、33.0%が「推し友」との関係を持っています。
推し活にかかる費用の現状
推し活にお金をかける割合は69.8%で、年間平均支出額は114,039円となり、前年よりも増加しています。活動内容による費用を分析すると、遠征費や聖地巡礼費は減少し、チケット代や映像・音楽購入費、応援グッズ代が増加しています。これには、物価高が影響しているとの意見もあり、推しへの愛を表現するための支出がさらに増す傾向が見られます。
新たな推しのスタイル
推しのタイプでは「異才惚れ推し」と「一目惚れ推し」が上位を占めており、いずれも4年間継続して人気です。しかし、今年度は減少傾向にあった「ロング推し」が再び増加し、特にこのタイプの存在感が強まりました。推し歴は平均14年に達し、推し活が女性たちの文化として根付いていることを示しています。
コミュニケーションの潤滑油としての推し活
調査結果から、女性たちがSNSで推しについて話す割合が50代でも増加していることが明らかになりました。推しを通じて出会った人々とのつながりも深まる傾向があり、推し活が日常生活や人間関係の質を高める役割を持っていることがうかがえます。「母との会話が増えた」や「夫との会話が楽しくなった」との声も寄せられるほど、推し活がコミュニケーションのきっかけとなっています。
結論
50代以上の女性たちの推し活は、単なる趣味を超えて日常生活に深く根付いた存在です。「心の栄養」としての役割を果たし、一緒にシェアすることで人間関係を豊かにしています。今後もこの傾向は続き、さらなる発展が期待されるでしょう。推し活は、人生のより良い一部として、幅広い世代に影響を与えています。