団地の70年史
2025-08-08 14:34:04

戦後から現在までの団地の70年を映画で振り返る新書が登場

団地と映画の交錯を見つめる新書



2025年8月8日、集英社新書から出版された『世界は団地でできている映画のなかの集合住宅70年史』が注目を集めています。本書は、団地という集合住宅の70年間にわたる歴史を映画を通じて振り返る内容になっています。著者である「団地団」は、ライターや写真家、脚本家など多才なメンバーたちで構成され、15年にわたり団地作品について語るイベントを数多く開催してきました。

団地の歴史と映画との関係



団地は、戦後の日本において新しい生活様式の象徴として誕生しました。その後、団地は生活の基盤となり、時には時代の象徴ともなりました。本書では、団地がどのようにして社会や人々に影響を与えてきたのかを四つの章に分けて探求します。この中で、団地が映し出す社会のダarkサイドや、経済成長が終焉する中での役割など、さまざまな観点から分析されています。

第一部:団地は何を映してきたか?



第一部では、団地映画の誕生から始まり、高度経済成長の終焉を迎えた1961年以降の動きが紹介されます。特に1978年からの社会のダークサイドの象徴としての団地、そして1994年以降の団地ルネッサンスの夜明けについて詳しく解説されています。現代に至るまで、団地がどのようにフィクションに反映されているのかが鮮やかに描かれています。

第二部:団地は何を作ってきたか?



第二部では、団地と女性の60年をテーマに取り上げ、団地が創出した数々の物語や、社会に与えた影響について触れています。特に、団地という場が新たな物語を生み出すことに焦点を当てています。コラムでは「漫画『団地で育ったヤバい私』」が紹介され、団地の暮らしを通じた新たな視点が与えられています。

団地団の魅力



団地団は2010年に結成され、メンバーにはライター、写真家、脚本家、漫画家など多様な背景を持つ人々が集まっています。それぞれの専門分野を融合させ、団地の魅力を広めています。著書には『団地団ベランダから見渡す映画論』などもあり、団地を題材にした幅広い研究を展開しています。

展示会の開催



さらに、2025年3月12日から8月24日まで、高島屋史料館TOKYOで「団地と映画――世界は団地でできている」と題した展示会が開催されます。団地がいかに映画と密接に関わっているのかを知る絶好の機会です。現代の視点から団地を再考することで、語り継がれるエピソードの深さを実感していただけるでしょう。

結論



『世界は団地でできている映画のなかの集合住宅70年史』は、団地を中心にした独自の視点で、映画と歴史と社会を織り交ぜた貴重な一冊です。団地に対する新たな理解を得ることで、現代社会の多様性や変遷をさらに深く掘り下げることができるでしょう。


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