TASCHENと青幻舎のコラボが実現!日本初上陸
ヨーロッパを代表するアートブック出版社であるTASCHENと、日本の出版社青幻舎の新たなコラボレーションが発表されました。日本市場向けに、TASCHENが誇る「ベーシックアートシリーズ」の日本語版が、2025年10月上旬にスタートします。このシリーズの第一弾として、印象派の大家クロード・モネを取り上げた『モネ CLAUDE MONET』と、ポスト印象派の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホを扱った『ゴッホ VINCENT VAN GOGH』の2冊が同時に刊行されます。
ベーシックアートシリーズの魅力
「ベーシックアートシリーズ」とは、1985年から刊行が始まり、現在までに80カ国以上で人気を博しているアートの入門書シリーズです。各巻で一人の作家を深く掘り下げる仕様で、初期作品や代表作を美しい図版とともに紹介し、作家の人生や作品が生まれた背景を解説しています。コンパクトなサイズながら、詳細な略年譜も含まれているため、アート愛好者にとって欠かせない資料とされています。
日本語版の注目点としては、特に印象派の巨匠モネと、短い生涯で鮮烈な印象を残したゴッホという、アートの歴史において重要な二人を同時に紹介することにあります。これにより、両者の作品と生涯を体系的に学ぶことができ、アートファンには堪らない内容となっています。
モネとゴッホの特集
『モネ CLAUDE MONET』
本書では、モネが描いた数々の名作を通じて、その独創的な光の表現を探ります。《カミーユ(緑衣の女性)》や《印象、日の出》など、モネの86年間の生涯を振り返る一冊です。雲の流れや水面の輝き、風に揺れる花々など、自然の中で感じた一瞬をどうキャンバスに留めたのか、その方法論を知ることができます。作品ごとに詳しい解説がなされており、モネの芸術がいかに進化していったのかを理解する手助けをしてくれます。
『ゴッホ VINCENT VAN GOGH』
一方で、ゴッホの人生は孤独と苦悩の連続でした。その中で彼が唯一心の拠り所とした絵画作品を通じて、短い生涯ながらも力強いメッセージを持つ彼の足跡を辿ります。名作《ひまわり》や《夜のカフェ》といった作品を通して、彼が何を感じ、何を描いたのかを切り取った本書は、ゴッホの芸術を愛するすべての読者にとって必見の内容です。
アートビギナーから愛好者まで
この「ベーシックアートシリーズ」の日本語版は、展覧会をより充実して楽しむための情報源としてだけでなく、アートを初めて学ぼうとする人にも理想的な入門書となっています。また、贈り物としても抜群の選択肢です。美しくデザインされたビジュアルが特徴的で、どのようなシーンでも活躍するギフトとなるでしょう。
今後の展開として、シリーズの第二弾として2026年夏頃に「ピエール=オーギュスト・ルノワール」と「フランシス・ベーコン」のタイトルが予定されています。
TASCHEN(タッシェン)について
1980年、ドイツのケルンで設立されたTASCHENは、アートやデザイン、建築など多岐に渡る書籍を出版しています。大衆にアクセスしやすい価格で美術書を提供するという理念のもと、世界中で評価されています。名作を収めた作品集やアート関連書籍を多言語で展開しており、その豊富なコンテンツはアートファンから信頼されています。
日本語版が刊行されることで、さらなる広がりを見せる「ベーシックアートシリーズ」。アートの魅力を再発見する機会として、ぜひ手に取ってみてください。