日本初の哲学書を読み解く
2025年5月23日、NHKの人気番組「100分de名著」の書籍シリーズ最新刊がリリースされます。その名も、『西田幾多郎『善の研究』日常で深める哲学』。これは日本初の哲学書と言われる『善の研究』を中心に、生きることの本質に迫る内容となっています。著者は批評家であり文筆家の若松英輔氏です。
『善の研究』とは?
西田幾多郎の『善の研究』は、その深遠なテーマと複雑さから多くの人々にとって理解しがたい作品とされています。本書では、東洋と西洋の思想を巧みに融合させ、難解でありながらも人間の存在に対する根本的な問いを追求しています。実際、本書は哲学初心者向けの新たな入門書として位置づけられており、読者は日常生活に即した形で哲学的な実感を捉えることができるのです。
構成と内容
この書籍は、全体を4つの章で構成しています。第1章では「生きることの問い」を取り上げ、次第に「善とは何か」という問いに深く掘り下げていきます。第2章では「善」とは一体何なのかを論じ、第3章では「純粋経験」と「実在」について探求します。最終章、第4章では「生」と「死」を超えた視点からの考察が行われる予定です。また、特別章も設けられ、現実の奥にある真実を求めて西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」を読み解きます。
若松英輔について
若松英輔氏は1968年に生まれ、慶應義塾大学を卒業後、批評や随筆を手掛ける文筆家として活躍しています。彼の著作は多岐に渡り、哲学や文学に関する深い洞察を提供し続けています。また、多数の賞を受賞していることからも、その専門性と影響力が伺えます。
〆のメッセージ
『善の研究』の解説を通じて、人は生きる意味や善悪の本質について新たな視点を得られるでしょう。生活の中で哲学的な問いを考えるきっかけとなり、ひいては人生観を大きく変える可能性も秘めています。この本を手に取ることで、『善の研究』という難解な哲学書が、実は身近に感じられる存在となることでしょう。哲学の世界に一歩踏み込むチャンスを見逃さないでください。この機会にぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。