アニメ業界の人材育成に関する実態調査が実施されます
日本のアニメ業界は、その独自の文化と魅力により、多くのファンを魅了し続けています。しかし、その一方で業界全体で人材不足が深刻化しており、次世代のアニメーターや制作スタッフの育成が急務とされています。こうした認識のもと、一般社団法人日本動画協会は、アニメ制作会社における人材育成の状況を把握するための実態調査を実施することを発表しました。
調査の背景と目的
日本動画協会では2016年から人材育成委員会を設置し、さまざまなプロジェクトを通じてアニメ業界の人材育成に取り組んできました。特に、若手アニメーターを対象とした文化庁の支援事業や、制作進行のためのマニュアルや教材の提供など、幅広い活動が展開されています。しかし、制作会社ごとに異なる育成の取り組みが行われている現状では、業界全体で共有されるべき課題や解決策を明確にする必要があります。
これに伴い、調査の目的は、アニメ業界内の人材不足の実態を詳しく把握し、人材育成に関する課題を解決する方針を提示することです。調査を通じて得られたデータは、業界全体の人材育成に向けた取り組みをさらに強化するための指針となるでしょう。
調査の実施内容
調査は、アニメ制作に関わる作画、CG、背景美術、仕上、撮影等のプロダクション工程にかかわる元請制作会社を対象としています。具体的には、過去に制作作品を発表し、作品クレジットに「制作」と明記されている企業が該当します。また、2015年以降に制作実績があり、被保険者数が5名以上であることが求められています。
調査内容は、全34問からなり、雇用に関する質問が18問、育成に関する質問が16問で構成されています。所要時間は約90分を見込んでおり、回答の締切は2026年2月15日です。この調査は、ウェブフォームやメール、またはアナログの調査票を用いた方法で実施されます。
調査結果の発表と今後の展望
調査結果は、来年3月以降に日本動画協会の公式ウェブサイトで公表される予定です。また、結果を広く発信するための報告会も計画されており、業界の人材育成における考察を深める貴重な機会になるでしょう。
日本動画協会は、この調査結果がアニメ業界における人材育成の向上に寄与し、今後のアニメの発展に不可欠なスタッフの育成につながることを期待しています。アニメ制作会社の皆さまには、ぜひ積極的に調査にご参加いただき、ご意見をお聞かせいただければと思います。
お問い合わせ先
一般社団法人日本動画協会
アニメ制作会社実態調査担当
メール: jinzai@aja.gr.jp