羽田圭介が23年の集大成を発表!
2025年3月25日、人気作家・羽田圭介の初となる短編集『バックミラー』が発売になります。この一冊には、彼の独自の視点で描かれた12の短編が収められ、担当編集者や推薦者たちからも高く評価されています。
羽田圭介さんは、2003年に発表した衝撃作「黒冷水」で文藝賞を受賞し、鮮烈なデビューを飾りました。その後、芥川賞を受賞した「スクラップ・アンド・ビルド」など、多くの話題作を次々と世に送り出してきた実力派です。今回の『バックミラー』は、23年間の執筆活動からの集大成であり、彼がこれまでに挑戦してきたテーマやスタイルが詰まった一冊と言えるでしょう。
独特の視点で描く人々の生活
『バックミラー』に収められた短編の中には、都市生活の裏側を描いた作品が多く含まれています。たとえば、元ストーカーと共に生活する落ち目のミュージシャンや、無駄を極度に嫌うM&A会社の社長、また樹木伐採に困惑する女性など、彼らはいつも自己の境遇や他人との関係に苦悩しています。
この短編集は、羽田さんが「シニカルな笑い」と「冷徹な観察力」を駆使して、現代社会に生きる人々の「ままならぬ人生」を浮かび上がらせています。読者は、これらの作品を通じて、さまざまな人間模様に触れることができ、時に可笑しく、時に切ない感情を体験することでしょう。
推薦者たちからの高評価
作家の麻布競馬場さんは、本作を「日常版『滅びの美学』」と称し、「極限まで乾燥したユーモア」が人生の空虚さを浮き彫りにするとの感想を述べています。また、燃え殻さんも「可笑しくて哀しい人物たち」という表現を使い、登場人物たちが生きる中での思いを描写しています。
これらの推薦は、羽田さんの作品が持つ深みを感じさせるものであり、興味深い読書体験を予感させるものです。
出版情報
『バックミラー』は、株式会社河出書房新社より税込定価2,200円で販売されます。電子書籍版も同日にリリースされる予定ですので、各電子書籍ストアにて詳細を確認してみてください。304ページのボリュームで、より豊かな文学旅が楽しめることでしょう。
羽田圭介さんの新たな挑戦であるこの短編集『バックミラー』は、彼の作品を楽しむファンのみならず、新しい文学に出会いたい方々にもぜひおすすめしたい一冊です。ぜひ店頭やオンラインで手に取ってみてください。