注目作家・原夏見が初の紙コミックスを2作同時発売！

注目作家・原夏見が2作同時に紙コミックスを発売！

若手作家として注目を集めている原夏見が、待望の初紙コミックスを2作リリースします。これらの作品は、彼女の独自の視点と深い人間理解を反映したストーリーラインで、多くの読者の期待に応えています。

高校時代の思い出が交錯する『彼女たちの式典』

まず一作目は『彼女たちの式典』。これは、高校のバスケットボール部メンバーたちが結婚式で再会する物語です。彼女たちが招待状を受け取り、数年ぶりに集まることで、それぞれの過去や現在が浮き彫りになっていきます。それぞれの思い出や友情が、大人になった彼女たちの心にどのように影響を与えるのかが描かれています。

この作品が以前電子版で発表された際には、注目を集め、ファンからの熱い要望に応えての紙コミックス化です。紙版には、電子版には掲載されていなかった番外編も収録されており、バスケ部の顧問・眞満子に焦点を当てたエピソードが楽しめます。

自分を見つめ直す女性たちの葛藤『それ以外の星たち』

もう一つの作品『それ以外の星たち』は、異なる視点から女性の内面世界を描いています。主人公は30歳の独身女性、足沢雪。仕事も恋愛も不透明で、『人を好きになること』に失望を感じながらも、出産の可能性に対する漠然とした期待を抱えています。彼女の周りにはノンバイナリーのきょうだい・慶がいて、一緒に生活をしています。

物語は、外的な出会いや転機を通じて、雪の心が揺れ動く様子を描写しています。特に、彼女が抱える「体の期限」という厳しい現実への向き合い方が、心に響くテーマです。

紙コミックスの情報と発売日

今回の2作品は、共に2023年11月17日に発売され、多くのファンからの期待が寄せられています。『彼女たちの式典』はB6判で200ページ、価格は814円（税込）。『それ以外の星たち』は同じくB6判ですが184ページ、価格は770円（税込）です。

この二つの作品が、原夏見のさらなる成長を予感させる内容となっていることは間違いありません。彼女の深い洞察力と独自の書き方により、読者は新たな視点で日常や人間関係を捉えることができるでしょう。