上方落語の次代スター発掘『喜楽館AWARD2025』決勝へ向けて
上方落語の華やかな舞台から、未来のスターが選ばれる『マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD2025』が、今年も開催されます。本イベントは、上方落語のさらなる発展と地域振興を目的としており、落語家と観客が一体になって新たな才能を発掘するところに意義があります。
今年のセレクション
入門16年から25年の上方落語家が対象とされ、今年で3回目を迎えるこのAWARDでは、過去の優勝者には桂雀太さんや桂ちょうば(現・米之助)さんが名を連ねます。ファン投票によって選ばれるこの賞は、落語が好きな人々の手によって新たなスターを誕生させる場となっています。
激戦の予選
今年の予選は、9月12日、16日、17日、22日の4日間にわたり行われ、エントリーした25人の落語家によって繰り広げられました。それぞれの予選日での戦いは熾烈を極め、桂吉の丞さん、桂三四郎さん、桂小鯛さん、そして桂佐ん吉さんというトップ4が決勝進出を果たしました。また、今回特別に選ばれた笑福亭鉄瓶さんも「ワイルドカード」として進出できることとなりました。各日の出場者たちは真剣勝負で自らの持ちネタを披露し、その結果に大きな期待が寄せられました。
実際の予選内容
12日予選
この日の出場者には桂吉の丞さん、桂惣兵衛さん、林家染吉さんなどが名を連ね、各々が魅力的なネタを披露しました。厳正な採点によって桂吉の丞さんが1位、染吉さんが2位に輝きました。特に染吉さんは、難しい状況下でも安定したパフォーマンスを見せました。
16日予選
次は桂雀五郎さんや笑福亭松五さんなど、個性的な出場者たちが激しい戦いを展開。ここでは、桂三四郎さんが1位、笑福亭喬介さんが2位という結果となり、ワイルドカードは維持されました。
17日予選
3日目は緊張感が漂う中、桂小鯛さんや笑福亭鉄瓶さんなどが登場。小鯛さんが1位、鉄瓶さんが2位に進出し、上位進出者が続々決定しました。
22日予選
最後の日は、桂佐ん吉さん、笑福亭呂竹さんなどが出場し、なんといっても最もカオスな状況でした。佐ん吉さんが1位に、團治郎さんが2位となり、最後のワイルドカードを獲得したのは鉄瓶さんでした。
決勝へ
こうして全予選を終えた結果、決勝進出者は桂吉の丞さん、桂三四郎さん、桂小鯛さん、桂佐ん吉さん、そして笑福亭鉄瓶さんとなりました。決勝戦は12月7日(日)に神戸新開地・喜楽館で開催され、落語ファンの期待を集めます。
参加型の楽しさ
決勝戦では、会場に集まる観客だけでなく、ABCラジオを通じてリスナーも投票に参加することができます。こうした一体感は、上方落語を盛り上げる一助となっています。
このように、熱い戦いを経て新たなスター候補が誕生します。12月7日、皆さんもぜひ会場に足を運んで、決勝の興奮を共に味わいませんか?