澤野弘之の音楽の裏側を描いた初のエッセイ『錯覚の音』が登場！

澤野弘之、創作の軌跡と真実を明かす初のエッセイ『錯覚の音』

音楽ファンやクリエイター志望者にとって、作曲家・澤野弘之の名前は非常に馴染み深いものです。『進撃の巨人』や『機動戦士ガンダムUC』、また『七つの大罪』など、数々の人気作品の劇伴を手掛けてきた彼が、今回初めて自身の音楽に関するエッセイ『錯覚の音』を出版することになりました。この書籍では、彼の20年にわたる創作活動の舞台裏が語られています。

葛藤と成長の20年

澤野は幼少期から音楽に親しみ、ピアノを学ぶことからキャリアの第一歩を踏み出しました。その後、高校時代に作曲にのめり込み、プロとしての道を歩み始めます。しかし、順調に見えた背後には、下積み時代の苦労や葛藤があったことを知る人は少ないでしょう。最初のヒット作『医龍-Team Medical Dragon-』から、全世界的な人気を得た『進撃の巨人』までの道のりを、澤野自身の言葉でつづります。

音楽の奥深さを探る

本書の中で、澤野は特に音楽の意味や重要性について考えを述べています。彼は「音楽は感情を伝える強力な手段であり、それが人と人を繋げる」と語ります。この思想は、彼が創作する際に常に意識している部分でもあります。様々な作品を通じて、彼がどうやって音楽を通じて感情を表現し、視聴者に響かせているのか。そのプロセスや心情も明かされています。

二部構成の意義

本書は、二部構成となっており、第一章から第二章は澤野自身が執筆したものです。彼の幼少期からプロデビューまでの歩みが詳細に描かれています。一方、プロとしての活動を振り返る第三章以降は、作家の北野氏とのコラボレーションにより、インタビュー形式で進められています。このように、澤野の内面に迫る構成がとても興味深いです。