杉良太郎特別防犯対策監が長崎県大浦警察署に訪問
2025年8月27日、警察庁の杉良太郎特別防犯対策監が長崎県大浦警察署に訪問し、署員との意見交換を行いました。
杉氏は2018年11月に創設された特別な役職に就き、全国各地の警察署を巡り、地域特性に基づいた防犯対策を模索しています。この訪問では、地域の防犯活動についての協議が中心となりました。
ワタミ株式会社の支援が始まる
訪問に合わせて、ワタミ株式会社も特殊詐欺対策への協力を表明しました。森園執行役員は「当社の宅食サービスは、高齢者を対象にしたものであり、この層が特殊詐欺の被害に遭いやすい状況を理解しています」と述べ、長崎県での活動を通じて被害防止に貢献したいと語りました。特に、ワタミの宅食を利用する高齢者への情報提供や支援が大切と強調しました。
杉対策監は、ワタミの協力を歓迎し「こうした民間の協力は心強く、全国での広がりが期待されます」と述べました。また、特殊詐欺に対する認識を高める重要性についても言及。「被害が自分に起こることを考えない人が多いが、警戒心を持ってほしい」と訴えました。
注意喚起にとどまらない行動を
協力宣言の後、杉対策監とワタミの宅食スタッフとの座談会も開催されました。座談会では、スタッフが勤務中に感じた特殊詐欺の実態について意見を交わし、杉対策監は「高齢者だけでなく、スマートフォン全般に詐欺の電話が掛かってきます。誰にでも起こりうる犯罪です」と現状を説明しました。
杉対策監は、「ただ『注意してください』と訴えるだけでは不十分です。防犯機能付き電話の導入や、詐欺電話のブロック申し込みなど、実行可能な対策をとることが必要」として、具体的な行動を伴う重要性を強調しました。これにより、ただの注意喚起にとどまらない積極的な防犯活動としての取り組みが求められています。
特殊詐欺対策プロジェクト
杉良太郎特別防犯対策監が参加する「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」は、全国で増加している特殊詐欺の対策を講じるために設立されたプロジェクトで、全国47都道府県警察と連携して啓発活動を行っています。杉対策監の訪問はその活動の一環と言えるでしょう。
このように、杉特別防犯対策監とワタミの協力には、大きな意義があり、高齢者の特殊詐欺防止に向けての一歩となることが期待されています。これからも地域の安全を守るため、様々な取り組みが進められることを願っています。