伝説的アニメ『妖怪伝猫目小僧』がついにDVD BOX化！

伝説のアニメ『妖怪伝猫目小僧』がDVD BOX化！

2026年2月27日（金）、日本のアニメ史に名を刻む作品、TVアニメ『妖怪伝猫目小僧』の初となるDVD BOXが発売されることが決定しました。この作品は、1976年に放送され、楳図かずおが生前に復刻を強く望んでいた作品です。アニメの全24話が収録され、ファン待望のリリースとなります。

独自のアニメーションスタイル

『妖怪伝猫目小僧』は、楳図かずおによる漫画シリーズを原作とし、特にそのアートスタイルにおいて革新的でした。一般的なセル画アニメとは異なり、当時新たな手法「ゲキメーション」すなわち劇画アニメーションが採用されました。この技法では、絵画のような背景とキャラクターの切り絵を組み合わせ、さらに実写フィルムを使用した特殊効果が施されています。

これにより、視聴者に独特な視覚体験を提供しました。この「ゲキメーション」という言葉は、今では若い世代のクリエイターたちにも引き継がれ、多くの作品に影響を与えています。実際、ミュージシャンの電気グルーヴのPV「モノノケダンス」でもこの手法が用いられており、宇治茶氏のような現代の監督たちにも注目されています。

ストーリー概要

物語は、妖怪「ねこまた」と人間の女性の間に生まれた猫目小僧を主人公としています。彼は人間からも妖怪からも嫌われる存在で、孤独な旅をしながらまだ見ぬ母親の面影を求め続けます。猫目小僧は、各地で出会う妖怪たちと戦いながら人々を助けていくという感動的なストーリーが展開されています。彼を育てた「育ての母」が命を落とす運命にあり、その愛情が彼の成長に大きな影響を与えます。

DVD BOXの特典内容

今回のDVD BOXには大変魅力的な特典が付属します。特典として、1969年9月に発売されたソノシート『猫目小僧妖怪水まねき』に収録された新作マンガを含むブックレットが再録されています。さらに、楳図かずおの原画を使用したポストカード5種、特製のステッカーも封入されます。特典付きのDVD BOXは、数量限定となるため、ファンは早めの予約を検討する必要があります。

アニメの歴史的背景

『妖怪伝猫目小僧』は、アニメの黎明期に放送され、その影響は広範囲に及びました。1990年代初頭には全24話を収録したLD（レーザーディスク）や、12話分を収めたVHSが発売されていますが、全話を収録したDVDのリリースは今回が初めてです。過去にも特典映像として実写版映画『猫目小僧』のDVDが販売されていましたが、全話収録はファンにとって非常に喜ばしいニュースです。