LGBTQ+の歴史を一望できるビジュアル図鑑が11月19日に登場！

紀元前から現代まで紡がれたLGBTQ+の歴史

2025年11月19日、株式会社河出書房新社から画期的な一冊が発売されます。それが、LGBTQ+の歴史を網羅した大型ビジュアル図鑑『LGBTQ+の歴史』です。この書籍は、紀元前から現代まで、LGBTQ+に関連する様々な重要な出来事や思想、文化を全105項目にわたって詳しく解説しています。

LGBTQ+の深い歴史への扉

今日、LGBTQ+という言葉は急速に浸透していますが、その背後にある歴史や文化を正確に知ることは、意外と難しいことです。本書では、過去から現在に至るまでのLGBTQ+の歴史を、オールカラーで美しい図版とともに学び、理解を深めることができます。特に、弾圧と闘い、文化の豊かさ、様々な地域の多様な性のあり方を豊富に取り上げており、歴史を多面的に捉える視点を提供します。

著者のマイケル・ブロンスキー氏は、ゲイ解放運動において多大な貢献をして言われる方で、その活動の中でLGBTQ+の歴史の追究がどれほど重要かを常に提示してきました。ブロンスキー氏は、「LGBTQ+の人々はこれまでもずっと存在してきた」という声を強調し、その証拠を探す重要性を語っています。

本書の魅力

本書の大きな特長は、専門的な知識と共に、一般読者にも理解しやすい内容を追求している点です。こうした取り組みは、総勢31名の学者や作家による共同執筆によって実現しました。特に、日本語版には東京大学の清水晶子教授が監修し、細かい訳語や文体に注意を払っています。

この図鑑では、例えば、紀元前1300年のレスボス島のサッフォーや、近代のアジアにおけるLGBTQ+アクティビズムまで様々なテーマを扱っています。こうした多様なトピックは、読者にLGBTQ+の歴史が単一の物語ではなく、多様な物語の重なりからなることを知る手助けをしてくれるでしょう。

明朗なビジュアルで視覚的に学ぶ

また、各年代には年表が配置されており、重要な事件や人物が視覚的に理解できるよう配置されています。図版は豊富で、歴史的な場面を具体的に伝える役割を果たしています。このため、純粋なテキストだけでは得られない体験を提供します。

LGBTQ+の未来を知るために

本書が目指すのは、LGBTQ+の歴史を「教訓」としてまとめることではなく、現代の視線から歴史を逆探索し、未来への展望を切り開くことです。国内外の様々な地域のLGBTQ+アクティビズムの歴史も網羅されており、国際的な視座から考えることが求められます。

おわりに

『LGBTQ+の歴史』は、ただの図鑑ではなく、私たちが生きる社会における多様性を理解するための重要な資源です。必要なときに手に取りやすいこの一冊を通じて、LGBTQ+コミュニティに対する理解を深め、自分自身の足元を照らすきっかけとなることでしょう。今後の社会に向けて、私たちはこれを深く学んでいく重要性を忘れてはならないのです。

ぜひこの書籍にご期待ください。