建設業の人手不足をどう解消するか？新書籍が示す具体的な戦略

新刊書籍のご紹介

2025年6月2日に発売予定の書籍『建設業の人手不足に効く！人事評価制度・賃金制度・公共工事受注マニュアル』は、中小建設業の持続可能な発展に役立つ必携の一冊だ。著者の山本昌幸氏は、建設業界で30年以上の経験を持つ専門家として、これまでの経験を基に、人事制度の向上が業界全体の成長に不可欠であることを訴える。

書籍の背景

本書は、建設業界が抱える深刻な人手不足問題と組織の非効率運営に対する危機感から誕生した。著者は、業界専門紙やセミナー講師として得たリアルな現場の声を反映し、制度を見直す必要性を強調している。特に、人事評価制度や賃金制度を経営戦略に結びつける必要があるとし、その実践的な手法を示している。

豊富な実務フォーマット

本書の最大の特徴は、建設業に特化した人事制度関連のフォーマットが充実している点だ。技術者向けの職能資格等級定義表や、年齢給・勤続給表、力量到達表など、即実践できるフォーマットが多数掲載されている。このため、導入後すぐに自社の制度改善に役立てることが可能だ。

著者自身がコンサルティング現場で実際に用いた帳票は、効果が実証済み。特に公共工事受注に必要な事項を網羅した内容が、業界のニーズに添った具体的な施策として評価されている。

身を削った内容

著者の山本氏は、「この本は売れてほしくない。なぜなら、建設業界の未来には、私が出し尽くした知見が詰まっているから」と自ら断言する。人手不足や育成の課題を解決するためには、制度改革が不可欠であり、本書には彼の経験から得た成功事例と失敗事例が豊富に含まれている。

「人」という見えない部分を変えることで、地域に根差した建設業の持続的発展が望めるとしている。著者の熱い思いが伝わる内容だ。