美空ひばり、未発表音源の発見
2026年は美空ひばりが横浜磯子区の杉田劇場で初舞台を踏んでから80周年を迎える特別な年です。この記念すべき年に、彼女の未発表のオリジナル音源が発掘され、その歌声が再び私たちの耳に届くことが決まりました。
美空ひばりのレコード会社である日本コロムビアが進めていた約11万本に及ぶマスターテープのアーカイブ化作業の中で、これまで使用されたことのない音源が発見されたのです。精査の結果、この曲は美空ひばりが18歳の時に録音された未発表の楽曲であることが確認されました。タイトルは『二人きりで』で、作詩は藤浦洸、作曲は原六朗、編曲は松尾健司が担当しています。
音源の魅力
『二人きりで』は、当時の少女の初々しい恋心を表現した内容になっており、録音は1956年2月10日に行われました。この楽曲は、ひばりが12歳の頃から手がけていた藤浦洸の作品で、彼女のデビューを支えた重要な作詞家でもあります。また作曲の原六朗は、美空ひばりの大ヒット曲『お祭りマンボ』の作曲者としても知られています。
コロムビアでのレコーディング風景やマスターテープの外観など、貴重な資料も公開され、美空ひばりファンにとっては感慨深い瞬間が訪れています。
80周年記念ボックスリリース
今回発掘された『二人きりで』は、6月24日に発売される美空ひばり芸能生活80周年記念ボックス「うたの宝石箱」にボーナストラックとして収録されるほか、同時に配信シングルとしてもリリースされることが決定しました。この発売日は、美空ひばりの命日でもあり、彼女の遺志を引き継ぐ意味でも特別な日となるでしょう。
さらに、同楽曲は、5月21日に放送されるNHK「新・BS日本のうた」にも披露される予定です。この番組では、当時の貴重なパフォーマンスが再現され、視聴者に感動を与えることでしょう。
プロデューサーのコメント
ひばりプロダクションの社長である加藤和也氏は、「母が存命でしたら今年で芸能生活80年になります。新発見の『二人きりで』は昭和31年に18歳でレコーディングされたもので、母の歌声から平和な青春の輝きを感じることができます。このような楽曲をファンの皆様にお届けできることを嬉しく思います」と語っています。また、コロムビアの美空ひばり担当プロデューサー衛藤邦夫氏も「18歳という時期の貴重な録音です。ぜひ、この若き日の歌声を楽しんでください」とコメントしています。
おわりに
美空ひばりの魅力が再び姿を表すこの瞬間を、多くのファンが待ちわびています。80周年を記念したこの特別なリリースを通じて、彼女の歌声がより多くの人々の心に響くことを願っています。