ユヴァル・ノア・ハラリ氏、児童書第3弾の発売と来日イベントが話題に

ユヴァル・ノア・ハラリ氏、児童書第3弾が発売

歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による最新の児童書『人類の物語 Unstoppable Us 世界はちがう人どうしでできている』が、2025年2月27日に株式会社河出書房新社から発売されることが発表され、注目を集めています。この本は、ハラリ氏が小学生向けに執筆したシリーズの第3弾です。

ハラリ氏からのメッセージ

本書では子どもたちに向けて「何かが変わるには、誰かが新しいものを受け入れなければならない」との強いメッセージが発信されています。ハラリ氏は、自分が周囲と異なると感じることは自然なことだと語り、多様性や理解の大切さを強調しています。異なる背景を持つ人々と出会うことで、新しい発見や成長が得られることを伝える内容となっています。これは、600万年にわたる人類の歴史を探求しながら、現代社会が直面するさまざまな課題を子どもたちに理解させる重要な試みです。

シリーズの魅力

『人類の物語 Unstoppable Us』シリーズは、第1弾『ヒトはこうして地球の支配者になった』、第2弾『どうして世界は不公平なんだろう』に続く形で、今回はグローバル化が進んでいく時代を舞台にしています。新刊では、古代都市エフェソスで生まれた男の子が、さまざまな異なる国や文化との出会いを通じて学んでいく物語が展開されます。各国の英雄や歴史上の人物も登場し、読者の冒険心を刺激する内容になっています。

前作までに比べて、内面的な成長とともに、異なる人々との協力がいかに大切であるかをわかりやすく描いているため、大人も楽しめる一冊になっています。

イラストとユーモアで楽しむ読書

本書には、第一線で活躍するイラストレーター・リカル・ザプラナ・ルイズ氏による美しいカラーイラストがふんだんに収録されています。特に、重要なポイントは太文字やマーカーで強調されており、小学校中学年からでもスムーズに読める工夫がなされています。

また、ユーモアあふれる表現や具体的な例を用いることで、子どもたちにも親しみやすく、読書を進める楽しさがあふれる作品に仕上がっています。社会科の学習とも連動できるように年表や地図も含まれ、読みながら歴史を学ぶことが可能です。

ハラリ氏来日イベントの詳細

さらに、ハラリ氏は2025年3月17日に東京大学・安田講堂で行われるイベント「デジタル時代の教育と科学の役割」に登壇することが発表され、こちらも大きな話題となっています。このイベントには、日本の教育界の権威たちも参加し、教育における最新の考え方や科学の役割について議論が交わされる予定です。

一般参加は受付終了となりましたが、多くの関心を集めているこのイベントから、何か新しい気づきや刺激を得ようという期待が高まっています。

まとめ

『人類の物語 Unstoppable Us 世界はちがう人どうしでできている』は、教育者や保護者にとっても興味深い内容です。歴史を学ぶことで、多様性と共生の大切さを子どもたちに伝えたいと願う方々にとって、本書は持っておくべき一冊でしょう。

新たな発見が詰まったこの本の発売を楽しみにしつつ、ハラリ氏の来日イベントにも注目していきたいと思います。