年末の整理整頓、ミドルエイジ女性は物以上に人間関係も見直し中

年末は、大掃除や整理整頓に取り組む季節です。株式会社ハルメクが運営する女性向けWEBメディア『HALMEK up』とハルメク生きかた上手研究所は、40代から60代の女性440名を対象に「整理・片づけ」に関する調査を実施しました。調査の結果、年末の整理整頓の意向や実態が明らかになり、特に物だけではなく人間関係の整理に対する意識が高まっていることがわかりました。

調査の概要

調査は、2025年10月31日から11月4日に行われ、440名の女性が参加しました。年齢層の中で物の整理と同様に、友情や家庭の関係性についても見直したいと考えている女性が数多く存在していることが浮き彫りになりました。

年末の整理への意向

調査によると、約35.9%が年末の整理・片づけの意向を持っていると回答。特に「家の掃除」を実施したいとする回答が75.3%に達しました。その一方で、気になるのは「人とのつき合い方」を整理したいと考える女性も多いという点です。実際、46.4%の女性が、物の整理をしたいと同じくらい人間関係の見直しも望んでいると回答しています。

人間関係に対する意識

調査の中で、配偶者やパートナーとの関係についても課題を感じる人が約3割強いることがわかりました。多くの女性が、生活空間を分けることや離婚を考える理由について、『同じ空間にいることが負担である』と感じていることが示されました。特に、自分の時間やライフスタイルを大切にしたいという意識が強いようです。

さらに約6割の女性が友人関係の減少を実感。この傾向は若い世代ほど顕著で、自然と疎遠になる理由の一つとして「連絡を取らなくなったから」とも回答されています。一方で、見つけた趣味や習い事を介して新しい関係を築く動きも見られ、新たな人間関係を求める姿勢が垣間見えます。

自由回答から見える実情

自由回答の中には、育児を終えた後にそろそろ自分のためだけの交友関係にシフトしたいと感じるようになったという意見や、長年続けた習い事が人間関係から抜け出せずに悩む声、さらには血縁関係の整理に対する思いも多く寄せられています。

専門家の視点

株式会社ハルメクのマーケティングリサーチャー、白石美咲氏は、「60代まで行くと物の整理が中心ですが、40〜50代では生活習慣や人間関係の見直しが重要な整理対象になってきている」と説明。年齢とともに生活環境や人間関係が複雑化していく中で、どのように自分の形に整えるかが問われています。

まとめ

年末に際し、物だけでなく人間関係の整理も同時に進めたいという意識が強まっています。ミドルエイジ女性たちが自分らしい生き方を追求する中で、より快適な生活を得るための再編期を迎えているようです。来たる2025年の年末を迎える前に、心の棚卸しをし、自身の人間関係や生活を見つめ直す機会としての整理整頓が進むことが期待されます。