目鯨翁の新刊『耀きは還暦の後に…』が教えてくれる人生のエピローグ

目鯨翁の新刊『耀きは還暦の後に…』（LIFE IS ALL RIGHT）発売

2025年9月1日、著者目鯨翁の新刊『耀きは還暦の後に…』がパレードより発売されました。この作品は老いてなお夢を追い続ける男たちと、過去を取り戻そうとする女性たちの物語を描いており、人生の複雑さや喜び、悲しみを見事に表現しています。

老いと夢の交差点

目鯨翁は、本書を通じて「老いは新たな発見や出会いをもたらす」と語ります。年齢とともに心の琴線に触れる出来事が増え、近年の社会や家族との関係性にも新しい視点をもたらすことがあると示唆しています。特に、過去の自慢話や痩せ我慢の表情に愛おしさを感じ、その背後にある人間の弱さから共感が生まれるといいます。

本書では、さまざまなキャラクターが登場します。舞台設定は特定の病院を用いており、著者は若いころの思い出を織り交ぜながら物語を展開します。特に「A病院で行こう」というタイトルからは、著者のユーモアが伺えます。年寄りのたまり場ともいえる病院の中に潜む、人間の温かさや切なさを感じることができます。

読者を魅了する多様なエピソード

本書にはいくつもの短編エピソードが収められています。多岐にわたるテーマを通して、現代社会の課題や人間関係の複雑さも描かれています。たとえば、コロナ禍に話題の「迷子のモザイク君」、事故を扱った「Mさんは逝った」、未来への約束を模索する「ラグビーワールドカップ2019…二つの口約束」など、各エピソードがそれぞれに深いメッセージを持っています。これらは、現代の読者にも響く普遍的なテーマです。

また、著者の独特な視点やユーモアが散りばめられており、堅苦しさがなく、楽しく読める一冊に仕上がっています。ページをめくるたびに、笑いあり涙ありの感動を提供してくれることでしょう。

著者プロフィール

目鯨翁は昭和24年生まれの75歳。23歳での事故により右足を失ったものの、義足で半世紀以上生きてきた経験を持ちます。彼の人生の中で、多くの試練や葛藤を乗り越えてきた姿が、本書に反映されています。「それでも人生は捨てたもんじゃない」との思いを抱き続ける著者の姿勢は、多くの読者に勇気と励ましを与えることでしょう。

書籍情報

- 書籍名: 輝きは還暦の後に…（LIFE IS ALL RIGHT）
- 著者: 目鯨翁（めくじらおう）
- 出版社: パレード
- 発売日: 2025年9月1日
- ISBN: 978-4-434-36439-6
- 価格: 1,000円＋税
- 仕様: 四六判/並製/162ページ

この作品を通じて、著者の目鯨翁が語る多くのメッセージや彼自身の人生観をぜひ味わってみてください。人生の真実に触れられることでしょう。また、併せて発表された新刊『黒いダイヤとパイナップルの缶詰』にも注目が集まります。感動と共に多くの気づきをもたらすこのシリーズを、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか？