アメリカ横断ジャズの旅を体感する『スケッチ・オブ・ブルー』
独立系出版社の株式会社コラクソーが、2025年3月に新たに発表した書籍『スケッチ・オブ・ブルー』(第1巻 アメリカ合衆国編)は、音楽と旅を愛する人々に向けて描かれた独特な作品です。この本は、人気漫画『BLUE GIANT』の主人公、宮本大の情熱に刺激を受けた著者が、ジャズの聖地を訪れながらアメリカを横断する旅の記録をまとめたものです。
著者は、熱気あふれるシアトルから始まり、ニューヨークまでの旅をカメラ片手に行い、各都市のジャズ文化を体験。各章には無名のローカルアーティストから新進気鋭の人気奏者まで、多様な音楽シーンが収められています。その情熱的なサウンドスケープは、ページをめくるたびに読者の耳に響いてくるでしょう。
実際、著者はこの旅に出る計画を立てた初めは“聖地巡礼”を想定していました。しかし、次第にその意図が変わり、この経験が自らのライフワークへと変貌を遂げたようです。各都市のエッセイや情景描写は、まるでマンガから飛び出したかのようなリアルな物語を物語っています。
作品の魅力とコメント
本書に対する評価も非常に高いです。写真家の佐藤健寿氏は「この著者は、ただジャズが好きだから、BLUE GIANTが好きだからというシンプルな理由で全米を彷徨い、一冊の本に仕上げました。出版不況の時代に自ら版元となるなんて、何とも冒険的な行動だ」と称賛の言葉を寄せています。
また、キーボード奏者のBIGYUKI氏は、「アメリカにはさまざまな空気感を持つ街があり、無数のジャズクラブではローカルアーティストや世界的なスターたちが演奏しています。この著者が切り取った日常は、音楽を始めるきっかけになるかもしれません」と述べています。彼自身の留学経験を振り返りながら、この本が若い人々に冒険の一歩を促すことを期待しているようです。
ポップアップイベントの開催
さらに、この書籍に合わせたポップアップイベントが、2025年4月6日から4月20日まで新宿のブルックリンパーラーで開催されます。食事やライブステージを楽しむ中で、ニューヨークやフィラデルフィアの写真も展示され、訪れる人々は実際に書籍の内容を体感できる素晴らしい機会です。加えて、会期中限定のディスクガイドZINEの販売や豪華DJによる演奏も予定されています。
この『スケッチ・オブ・ブルー』は、ただの書籍ではなく、音楽や旅、写真というカテゴリーを超え、多くの人々の心に響く作品になることでしょう。今後の展開から目が離せません!
詳細については、
スケッチ・オブ・ブルーの公式ウェブサイトや、
コラクソーのプロジェクトページをご覧ください。