障害者も楽しむ音楽の未来を拓く「かんぷれ」発表会が開催
新たな音楽ガジェット「かんぷれ」(KANTAN Play core)が2025年5月下旬に向けて正式発売されることが決定しました。この製品は、昨年行われたクラウドファンディングで6,400万円の支援を集めた注目のアイテムで、音楽をより身近に楽しむことができる設計がなされています。発売に先立ち、2025年4月28日に日本橋の会場で完成発表会が開かれ、参加者はその性能を体験できる機会が提供されます。
発表会の概要と参加方法
完成発表会は、東京都中央区の+NARU NIHONBASHIで行われ、会場には30名までの参加が予定されています。参加希望者は、公式サイトから事前に申し込む必要があります。また、発表会はYouTubeライブでも配信され、遠方の方も視聴可能です。報道関係者が優先的に取材できるため、一般の観覧者はタッチアンドトライや質疑応答時に制限があることを理解してください。
かんぷれの特長
「かんぷれ」は、手のひらサイズのデバイスで、携帯ゲーム機のような形状を持ち、外でも自宅でも手軽に演奏や音楽制作が楽しめます。また、特許を取得した「KANTANミュージック」システムを採用しており、数字で書かれた楽譜を使うことで、楽器未経験者でも簡単に音楽を奏でることができるのが大きな魅力です。
多彩な演奏機能
演奏中の楽器は分かりやすいアイコンで表示され、「指1本」だけでドラムやベース、ギターなどを同時に演奏できるという新たな体験を提供します。バンド形式での演奏を一人でも楽しむことができ、豊富な音楽的表現が可能です。
さらに、自動演奏機能を活用すれば、単にジャンルやコードを選ぶだけで伴奏が完成。録音したフレーズを編集したり、新しく追加したりすることもできるので、自由な音楽制作が実現します。
拡張性とカスタマイズ
かんぷれはUSBやBluetooth、Wi-Fiなどの複数の拡張ポートを活用して、外部デバイスとの連携も可能。これにより、ユーザーは自分の好みに合わせて操作をカスタマイズし、オリジナルの楽器をデザインすることができます。特に身体障害のある方々に向けて、スイッチやセンサーを用いたカスタマイズが行える点も注目されます。
アクセシビリティの向上
「かんぷれ」の開発にあたり、障害者向けのアドバイザーとして山下智子さんが参加しており、彼女は生まれつき重度の脳性麻痺を抱えています。彼女は、カスタマイズされた「かんぷれ」でロックバンドJERRYBEANSと共演し、滋賀県で開催される音楽フェスに出演することが決まりました。こうした取り組みは、障がいを持つ個人が音楽を楽しむ新たな道を切り開く重要な要素となります。
企業のミッション
InstaChord株式会社は、「すべての人が楽器を弾ける世界をつくる」ことを目指しています。代表の山下さん自身が楽器演奏に苦手意識を持っていた経験から、誰でも簡単に音楽を楽しめる楽器の開発が進められています。すでに発売された「InstaChord」は、多くの支持を得ている成功事例であり、今回の「かんぷれ」はその進化版となっています。
製品の詳細
- - 【製品名】KANTAN Play core(かんぷれ)
- - 【価格】33,000円(税込)
- - 【発売日】2025年5月下旬(未定)
- - 【開発・販売】InstaChord株式会社(東京都目黒区)
- - 【製造】M5Stack Technology Co., Ltd(中国広東省深圳市)
- - 【公式サイト】かんぷれ製品HP
この「かんぷれ」は、プロの作曲家から楽器演奏を諦めていたユーザーまで、幅広い層に歓迎されることが期待され、音楽に対する新たな視点を提供しています。今後も音楽を楽しむための最前線で異彩を放つことがこの製品の目標です。