テレビ大阪が関西写真記者協会のスポーツ部門銀賞を受賞
11月28日(金)、関西地域のマスコミが加盟する関西写真記者協会の2025年度賞が発表されました。特に注目を浴びたのは、テレビ大阪が制作した「やさしいニュース」の中で放送されたドキュメンタリーが、テレビ・ニュース映画の部スポーツ部門で銀賞を受賞したことです。この作品は、病と闘う元甲子園球児・福森大翔さんの苦悩と希望の物語が描かれています。
受賞の背景
受賞作品「希少ガンと闘う元甲子園球児」は、福森大翔さんの実際の闘病生活を基にしたもので、ディレクションを担当したのは長谷寛太さん。撮影を手掛けたのは、遠藤和弥さんです。この作品は、福森さんが抱える「GIST(消化管間質腫瘍)」という希少なガンとの戦いを中心に、その勇気と人々への感謝の気持ちが伝えられています。
福森さんは、大阪桐蔭高校で4番打者として甲子園で活躍した後、26歳で突然の腹痛に襲われ、病院で腫瘍が発見されました。一度目の手術を経て、日常生活に戻ることができたものの、2年後に再発したことは衝撃でした。
彼の闘病記録
果敢にも福森さんは、自身の病状を公表し、クラウドファンディングを立ち上げて治療資金を集めました。支援者の方々の優しさに感謝しながら、保険適用外の治療に挑戦することを決意。更に、そのクラウドファンディングを通じて、プロ野球の始球式に挑戦することになったのです。
その相手となるのは、高校時代の同級生で、現在オリックスの主力選手として名を馳せる森友哉選手。京セラドーム大阪で行われるオリックス戦で、福森さんは3万人の観客の前で始球式を行い、彼自身の思いを込めた一球を投じることとなりました。
始球式の裏側
約18メートルの距離を保ちながら投げられるボール。福森さんは、「マウンドからホームへ、ボールを届かせる」という約束を心に誓い、日々の練習を欠かしませんでした。始球式を終えた彼は、「最後は勝つ!」という強い言葉を残し、今後の治療と闘病に向けた熱意を見せました。このドキュメンタリーが多くの視聴者に届き、福森さんの姿勢が共感を呼んだことが、今回の受賞につながったのではないでしょうか。
番組紹介
「やさしいニュース」という番組は、テレビ大阪で月曜日から金曜日の夕方5時に放送中です。地域のニュースをわかりやすく、そして身近なものとして視聴者に届けるこの番組は、今後も続く福森さんの物語を含め、数多くの感動的な報道を行うことでしょう。
受賞作品はこちらからご覧いただけます。
福森さんがこれからも多くの人に影響を与え、希望を届ける存在であり続けることを願っています。