読解力向上に挑戦
2025-04-10 13:43:40

東京書籍と教育の科学研究所、「マイアセス」で読解力向上を実現

東京書籍と教育のための科学研究所が連携



東京書籍株式会社と一般社団法人教育のための科学研究所は、教育現場における読解力向上を支援する取り組みを新たにスタートさせました。「RST-マイアセス連携版」と名付けられたこのサービスは、「リーディングスキルテスト(RST)」を用いて、児童生徒の読解力を測定し、その結果を「マイアセス」という評価と学びのサポートシステムで確認できるというものです。

マイアセスの特長



「マイアセス」は、東京書籍が提供する学びを支えるシステムで、調査や結果の閲覧・分析、学習と指導のサイクルに基づいて運用されています。蓄積されたデータを活用し、効率的な指導と学習をサポートすることが目的です。この新しい連携により、教育機関や教育委員会は、RSTを簡単に申し込むことができ、受検対象の生徒のID入力作業も軽減されるため、実務的な負担が減少します。

読解力測定ツールの重要性



RSTは、教科書や新聞などの内容を正しく理解する力、すなわち「シン読解力」を測るためのツールです。教科書には、日常的に使われる言葉とは異なる独特の表現が多く含まれています。それを的確に理解する能力が求められます。「RST-マイアセス連携版」によって、受検結果はマイアセスのデータフォーマットに合せて表示され、レーダーチャートを使用した能力値の比較が可能になり、さらに教育委員会に必要な資料も無償で提供されます。これにより、児童生徒の読解力の傾向を詳細に把握し、授業改善に繋げることができるのです。

新井紀子氏の新刊『新井紀子の読解力トレーニング』



さらに、教育のための科学研究所代表理事の新井紀子氏は、2025年に『新井紀子の読解力トレーニング』を刊行しました。この書籍は、かわいいキャラクターとともに、視写ノートや自習チェックリスト、日々の予習・復習を行いながら、教科書を正しく読み解く力を育てることを目指しています。教材には日常会話では使われない教科書特有の表現を解説し、正確な理解を促進するためのトレーニングが組み込まれています。

今後の展望



「RST-マイアセス連携版」は、今後さらにデータ連携を強化していく予定です。東京書籍が持つ標準学力調査や総合質問紙調査とのクロス集計を通じて、シン読解力と他の学力との相関を探求する機能も計画されています。このような取り組みにより、教育現場におけるアンダーアチーバーとオーバーアチーバーの発見を促し、生徒一人ひとりの学びを個別最適化することが実現可能になるでしょう。

東京書籍株式会社は、教育データの利活用を進める中で、教科書を基にしたシン読解力の育成を提案し、日本の教育の質的向上に貢献することを目指しています。これからも彼らの活動から目が離せません!


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