朝日新聞社の中村会長、イタリア共和国勲章を受章
2025年11月14日、東京・三田にあるイタリア大使館にて、株式会社朝日新聞社の代表取締役会長、中村史郎氏がイタリア共和国の功労勲章であるカヴァリエ―レ章を授与されました。この勲章はイタリアとの友好関係を促進した人物に与えられるものであり、朝日新聞社がイタリア文化を紹介するために尽力してきた歴史が評価されたことを意味します。
勲章授与の背景
授与式では、在日イタリア大使のジャンルイジ・ベネデッティ氏が中村会長に勲章を贈り、「両国間の文化的な結びつきが深まったことをご評価いただくことができた」と述べました。中村会長もこの受章に対して、朝日新聞社が築いてきた日伊文化の架け橋が認められたことに感謝の意を表しました。
中村氏は、「朝日新聞社は創業以来、社会の多様な価値を伝えることを重視してきており、文化事業はその延長上にあります。イタリア文化を通じて国境を越えた理解を育む場を提供してきた」とコメントしました。彼は、特にイタリアとの交流を強調し、多岐にわたる分野での展覧会や映画祭などを通じて、イタリア文化の豊かさを日本に紹介してきたことを振り返りました。
文化交流の実績
近年、朝日新聞社は「デ・キリコ展」や「テルマエ展」などの展覧会を企画し、さらに大阪では特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」が開催中です。これらは、イタリア文化に対する理解を深める貴重な機会となっています。また、イタリア映画祭は毎年春の大型連休に恒例行事として多くの観客を迎えています。
過去には、「ポンペイ展」をはじめとする数々の展覧会を成功させ、2022年にはナポリ国立考古学博物館と共同で実施した特別展「ポンペイ」が多くの来場者を集めました。イタリアとの文化交流を通じて、日本の人々にイタリア文化の奥深さを面白く伝えることを目指しています。
社会貢献としての文化活動
朝日新聞グループは、「つながれば、見えてくる。」というビジョンのもと、報道だけでなく、文化・芸術を通じた社会貢献を非常に重要視しています。特にイタリアとの継続的な文化交流は、相互理解を深めるための重要な手段であり、さまざまな分野で活動を行っています。
中村会長は「この受章は私たちの取り組みが国際的にも認められたことを表しており、文化を通じた社会貢献を引き続き実施していく」と今後の意気込みを語りました。朝日新聞社は、より多くの人々に文化の力を通じた理解を促し続けることを誓い、さまざまな活動を展開していく予定です。
結論
中村史郎会長の受章は、朝日新聞社がイタリアとの文化的な架け橋として著しい貢献を果たしてきた証明であり、今後も文化を基盤とした社会貢献を続ける姿勢を示しています。これからもさまざまな国際的な文化交流を通じて、さらなる発展を期待したいところです。