季節の果物で作るフランス菓子
菓子研究家の下園昌江さんが織り成す新しいスイーツの世界が9月5日に登場しました。今回発表された『果物を楽しむフランス菓子と保存食』は、下園さんがこれまでの経験を活かし、様々な季節の果物を用いた41種のレシピを紹介する内容になっています。
フルーツの豊かさを生かしたレシピ
この本は、春夏秋冬それぞれの季節に特有の果物を使ったレシピが盛り込まれており、果実の旬をしっかり味わえる一冊です。収録されているのは、あんず、洋梨、いちじく、いちごなど、色鮮やかで香り高い果物を存分に味わえるお菓子と保存食のレシピです。
例えば、春にはいちごを使った「いちごのダックワーズ」、夏にはあんずの保存食である「アプリコットのコンフィチュール」、秋にはいちじくの「赤ワインコンポート」、冬にはりんごの「素朴なタルト」が登場します。
下園さんは、これらの果物をフレッシュな状態でお菓子に使用するだけでなく、タルトやガトーの材料としても使えるように加工したり、瓶詰めにすることで長期間楽しめる保存食として提案しています。また、レシピはすべてが作りやすく、見た目も美しい仕立てになっているため、初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。
愛情込めたスイーツを家庭で
家庭で手軽にできるフランス菓子を提案する下園さんは、果物の旬を慈しみながら、スペシャルなおうちお菓子を楽しむことを推奨しています。他のスイーツのレシピに比べても、季節の果物を利用することで、より一層風味豊かな仕上がりになるのが特徴です。
例えば、いちじくを赤ワインで煮ることで、大人向けの贅沢なデザートを楽しむことができます。そして、このようなレシピは、家庭で特別なひとときを演出することができ、心を豊かにしてくれることでしょう。
下園昌江さんのプロフィール
著者の下園昌江さんは、鹿児島県出身の菓子研究家で、筑波大学を卒業後、日本菓子専門学校で製菓技術を学びました。彼女は、フランスの地方菓子や伝統的なスイーツの魅力に惹かれながら、スイーツ教室を開講し、数多くの生徒に甘美なレシピを教えています。彼女のInstagramでも、素敵なお菓子の写真やアイデアが多数紹介されています。
まとめ
下園昌江さんの新刊『果物を楽しむフランス菓子と保存食』は、四季折々の果物を活かした美しいレシピがたくさん詰まった一冊。その時期にしか味わえないフルーツの旬を、お菓子作りを通して楽しむことができます。季節の素材を使用したお菓子作りを通じて、お腹も心も満たされる豊かな時間をお過ごしください。