青磁の魅力
2025-05-07 11:02:55

特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」が大阪で話題沸騰!

大阪市立東洋陶磁美術館で青磁の魅力を堪能



2025年4月19日より、大阪市立東洋陶磁美術館で特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」が始まり、多くの人々の注目を集めています。この展覧会は、青磁の美しさとその技術を展示するもので、初めて青磁に触れる方々にとっても非常に魅力的な内容となっています。そして、展覧会に合わせて、同名の関連書籍『CELADON―東アジアの青磁のきらめき』が2025年5月30日に発売されることが決定しました。この书は美術図書出版の求龍堂から刊行され、青磁の魅力を大判ビジュアルで楽しむことができる素晴らしい導入書です。

青磁の至宝を一堂に展示



特別展では、国宝や重要文化財に指定されている作品を含む、特に万が一見逃したくない6点のスター作品が展示されています。中でも国宝《飛青磁 花生》は大阪市立東洋陶磁美術館のシンボル的存在です。この作品は、江戸時代の大坂の豪商・鴻池家に由来し、その歴史的背景にまつわる資料も非常に興味深いです。本書ではこの名品の魅力や技法について、写真を交えて詳しく解説されています。

大判図版で魅力を深める



『CELADON』はA4サイズを横に引き延ばした大型本として、選りすぐりの52点の青磁を紹介します。それぞれの作品について、独自の釉色や技法が詳しく解説されており、見る角度を変えることで新たな魅力が発見できます。展示では見落としがちな部分も高台の図版を掲載することで、詳細に観察することができる貴重な資料となっています。

汝窯青磁という頂点



青磁の最高峰と称される汝窯青磁。北宋時代末に制作されたこの青磁は希少性とその美しさで、多くの愛好家を魅了し続けています。本書では、日本に現存する貴重な汝窯青磁《青磁 水仙盆》が紹介されており、青みを帯びた釉色と優雅な曲線は見る者を惹きつけます。歴代の皇帝たちが愛したその魅力をじっくりと味わえるチャンスです。

ミニマリズムを体現する青磁



青磁の多様な魅力が詰まった本書には、シンプルさが極まったミニマリズム的なデザインの作品も収録されています。特に《青磁 洗》は、12世紀前半に作られたものとは思えないほど現代的な印象を与え、芸術の源流を感じさせます。スタイリッシュなフォルムに心を奪われる一品です。

驚きの表現力を持つ青磁



青磁の中にはユニークで楽しい造形もあり、筍の形をした酒器はその好例です。自然の情趣を巧みに再現した作品の数々は、見た目にも楽しく、現代でも通じるデザイン性を感じさせます。他にもユーモラスなデザインの作品が収蔵されており、見る者に笑みをもたらします。

超絶技法によって生み出される青磁



本書では《青磁練上 碗》のような超絶的な技法も紹介されており、青磁土と白土、赫土を練り合わせる技術には驚かされます。このような高度な技術が一つの器に集約されている様子は、青磁の美術的価値をさらに引き立てます。技法の解説も記載されており、青磁の色や装飾を深く理解する手助けとなるでしょう。

イベント情報



特別展「CELADON」は2025年4月19日から11月24日まで開催され、記念講演や初心者向けの講座も企画されています。講演は文化財にまつわる興味深い話題を扱い、参加者には青磁についての知識を提供します。こうしたイベントに参加することで、青磁の世界に対する理解をさらに深めることができるでしょう。

この特別展とその関連書籍は、青磁について知る機会を提供し、さらにはその美しさや技術に感動することができる絶好のチャンスです。美術館に足を運び、実際に青磁の魅力を体感することをお勧めします。


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