復刊決定!『最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION』
かつての香港にその姿を見せていた、高密度でありながらも人々の暮らしと文化が詰まったスラム街「九龍城砦」。この場所は、1993年から1994年にかけて取り壊されるまで、約5万人が共存していました。その独自な生活様式や混沌とした魅力は、多くの映画やゲームのモチーフになり、今でも多くの人々がその存在に惹きつけられています。そんな九龍城砦の最期の姿を収めた幻の写真集が、待望の復刊となります。
復刊される背景と重要性
株式会社玄光社が2025年10月16日にリリースする予定の『最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION』は、入手困難だった前著『最期の九龍城砦 完全保存版』や、さらには初公開のカットを含む充実した内容です。この本の背後には、取り壊しが決定された九龍城砦の在りし日の姿を情熱を持って撮影した著者、中村晋太郎氏の思いがあります。彼は長崎県出身で、大学で都市計画を学び、九龍城砦の現地調査を行った経験を持っています。
特徴的な構成と新たな収録内容
『最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION』では、224ページにわたり貴重な写真を掲載するとともに、執筆陣による九龍城砦に関するコラムも新たに収められています。特に注目すべきは、過去の著作には未収録だった初公開のカットです。これにより、読者は当時の九龍城砦の実際の姿をより鮮明にイメージできるでしょう。
さらに、特典として中村氏が撮影した九龍城内部の映像も視聴できるQRコードが付いています。このような工夫が、読者をさらに引き込む要素となっています。
著者の経歴と作品
中村晋太郎氏は、1993年から建築関連の仕事に従事しながら写真家としても活動してきました。彼の著書には、九龍城砦のみならず、他の文化や地域に焦点を当てた作品もあり業界内でも評価が高いです。特に『胡同(フートン)物語』や1996年に発表された『最期の九龍城砦』は、彼の功績を象徴する作品となっています。
書籍の詳細
- - タイトル: 最期の九龍城砦 COMPLETE EDITION
- - 発売日: 2025年10月16日
- - 判型: B5判 224ページ・帯付き
- - 定価: 本体4,000円+税
- - ISBN-13: 978-4768330791
- - 出版社: 株式会社玄光社
この復刊によって、九龍城砦の魅力とその歴史を多くの人に再び知ってもらう良い機会となることでしょう。ぜひ、手に取ってその混沌とした魅力を感じてみてください。詳しくは
こちらからご確認ください。