ノンフィクション『かむ犬、うなる犬』が待望の発売
新たに刊行されたノンフィクション『かむ犬、うなる犬─犬たちが傷ついた犬を癒していく』が、多くの読者の間で話題になっています。この作品では、保護団体『わんずふりー』の齊藤洋孝さんが中心となり、譲渡不適切犬とされる犬たちの癒しを目的とした活動を追います。
「わんずふりー」とは?
保護施設『わんずふりー』は、主に「譲渡不適切犬」と見なされてしまった犬たちを救うための団体です。これらの犬たちは、通常は殺処分の対象として扱われてしまうことが多いですが、同施設では犬たちが自らの力で癒し、お互いを支え合うことで変わっていく様子を描いています。これを受けて、フジテレビ系列の『坂上どうぶつ王国』でも数回にわたりその活動の裏側が特集され、注目を集めました。
齊藤洋孝さんの想い
著者の太田京子さんは、齊藤さんの思いを深く掘り下げています。犬たちが暴力を振るうのは、彼ら自身が傷つき、恐れを抱えているからです。齊藤さんは「悪いのは君たちじゃない」という信念をもとに、犬の社会で自らを癒していくことを選んだのです。
設立された小さなチーム
「わんずふりー」では、犬たちがスタッフとして活躍しています。リーダー犬「ねねじ」、サブリーダー「とらじろう」、女子リーダー「さくら」、心の相談室長「じぇりー」といった仲間たちは、自らの経験を通して他の犬たちを助けたり、癒したりしています。さらに、暴れん坊だった犬たちも、仲間の犬と一緒に過ごすことで少しずつ変化を見せる場面が多く描かれています。
様々な犬たちの物語
この本では、犬たちの物語が丁寧に描かれています。ある犬は新しい家族に出会い、また別の犬は元の飼い主のもとへ戻ることができます。そして、最後まで施設で過ごす犬もいます。それぞれの犬たちの命の物語は、私たちに深い感動を与えます。
目次の紹介
本書には、以下のような章が用意されています。
- - なぜ、齊藤さんは「咬傷犬」を救いたいと思ったのか
- - 傷ついた犬との向き合い方
- - 齊藤さんの「心」の授業
- - 続々入所する新入りくんたち
- - 犬の幸せって、なんだろう?
- - 保護活動の未来
- - 変化を見せる犬たち
- - お別れのとき
- - 次に目指すべきこと
各章を通じて、犬たちを見つめる齊藤さんの穏やかな目線が強く印象に残ります。人を信じられない犬や、恐れを抱えた犬たちが、どのように心を開いていくのかがリアルに描かれています。
書籍情報
- - 書名: かむ犬、うなる犬
- - 著者: 太田京子
- - 定価: 1,650円(本体1,500円+税)
- - 判型: A5判・168ページ
- - 発売日: 2026年3月19日
- - 対象年齢: 小学校高学年くらい〜
本書の売り上げの一部は「特定非営利活動法人わんずふりー」に寄付される予定です。犬たちのために、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。