建築の新しい楽しみ方を提案する『名建築の見かた図鑑』
2026年1月5日、株式会社河出書房新社から後藤真吾著の『様式・思想・パーツでひもとく名建築の見かた図鑑』が発売されます。この書籍は、建築を楽しむための入門書として、特に建築鑑賞初心者に向けて作成されています。レイアウトはオールカラーで、ビジュアル的にも楽しめる内容となっています。
多くの人が建築を見て「美しい」と感じる一方で、その美しさや構造の意味を言葉にできずに困ったことがあるのではないでしょうか?本書では、そんな疑問を解消するために、「様式」「思想」「パーツ」という3つの観点から建築をひもとく方法を提案しています。これによって、ただ建物を見るのではなく、なぜそれが美しいのか、何を楽しむべきかを理解する手助けをします。
3つの視点の紹介
1. 様式でひもとく
本書における最初のアプローチは「様式」です。ギリシアやローマ、ビザンチン、ロマネスク、ゴシックなど多様な建築様式について理解を深めることで、各時代の建物の相違点や特徴を掴むことができます。例えば、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を用いた解説では、初期ルネサンス様式が持つ魅力に迫ります。
2. 思想でひもとく
次に紹介されるのは「思想」で、アーツ・アンド・クラフツやアール・ヌーヴォー、近代建築5原則など、建築の背景にある思想を学ぶことで、作品をより深く味わうことができるようになります。著名な建築家ル・コルビュジエの理念も紹介され、モダニズム建築の基本がどのように形作られたかを理解します。
3. パーツでひもとく
最後の視点は「パーツ」で、ファサードや柱、構造など、建物を構成する要素を探ることで、それぞれのパーツがどのようにデザインや機能に寄与しているかを考察します。ここでは、エッフェル塔のように歴史的な建築物を取り上げ、その技術的な背景に触れることができます。
直感的な理解を助ける豊富なビジュアル
本書の魅力は、著者が収集した豊富なイラストや写真にあります。専門用語を極力使用しない配慮がされており、建築についての知識を持たない方でも楽しく理解できる内容です。これにより、実際の建物を見た時に、そのデザインの背景や機能を自然と感じ取ることができるようになります。
旅とアート好きに最適な一冊
旅やアートを愛する方にもぴったりな本書は、名建築に隠れた美の物語を発掘するきっかけを提供します。読者は、旅行中に出会う建物からその歴史や建築家の思想を推測しながら、より深い鑑賞体験を楽しむことができるでしょう。建築鑑賞の新たな定番として、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
おわりに
『名建築の見かた図鑑』は、建築の世界の魅力を感じるための素晴らしい導き手です。この一冊を通じて、あなたの建築観賞の旅が広がり、より自由に建築を楽しむことができることを願っています。