直木賞作家・門井慶喜の新刊『札幌誕生』とセイコーマートの特別コラボ
直木賞作家、門井慶喜氏が手掛けた待望の新作『札幌誕生』の刊行が、2025年4月4日に予定されています。この小説は、幕末から昭和にかけての極寒の北海道で生きた人々の物語を描いています。
それに先立ち、本書の収録作「第一話 開拓判官――島義勇」を特別分冊版として、セイコーマート限定で発売することが発表されました。『北海道を駆け抜けた志士・島義勇』というタイトルのこの分冊版は、2025年3月19日に店頭に並びます。
豪華コラボの内容
この特別版は、島義勇が「札幌街づくりの父」として知られていることに由来し、彼の情熱や運命を描いた短編小説です。島義勇は、安政3年(1856年)に藩主の命により北海道調査を行い、その4ヵ月間にわたる成果は「入北記」としても知られています。明治2年(1869年)には、開拓判官として北海道に赴き、多くの困難を乗り越えながら札幌の基礎を築きました。
この作品には、北海道に訪れた際の彼の心情や、開拓に対する情熱が生き生きと描かれています。「いける。いけるぞ」と興奮する彼の姿に、当時の北海道の厳しい環境と人々の熱意が伝わってきます。
北海道の歴史を紡ぐ物語
『札幌誕生』では、5人の登場人物を通じて、北海道の歴史や文化が語られます。島義勇に続いて、内村鑑三やバチラー八重子、有島武郎、岡崎文吉といった歴史上の人物も登場し、それぞれの信念や苦悩を通じて、北海道の発展のために尽力した姿を描いています。
特に彼らがどのように困難に立ち向かい、その結果としての札幌の成り立ちがどのような背景であったのか、深く考えさせられる内容です。物語は各人物の視点を通じて、時代の流れや変革をリアルに感じさせます。
特別対談イベントの開催
また、刊行を記念して札幌市長・秋元克広氏と門井慶喜氏による特別トークイベントが2025年4月22日に行われることが決まりました。札幌の歴史や文化について、両者がどのような思いを語るのか、大変楽しみです。参加は無料で、先着順となっています。
最後に
この特別な機会にぜひ、『北海道を駆け抜けた志士・島義勇』を手に取り、北海道の偉人たちの情熱を感じる旅に出かけてみてはいかがでしょうか。セイコーマート限定の限定版がどのような魅力を持つのか、期待が高まります。北海道の歴史を知る上で、これ以上の貴重な資料はないかもしれません。