新作『金閣寺』日本初演
2025-11-18 13:59:45

マルコス・モラウの新作『金閣寺』、2026年日本初演決定!

マルコス・モラウの新作『金閣寺』、2026年日本初演決定!



世界の舞台芸術界で注目を集める天才演出家、マルコス・モラウの新作『金閣寺』が、2026年の夏に日本で初めて上演されることが発表されました。8月から9月にかけて、東京芸術劇場 プレイハウスで行われるこの公演は、三島由紀夫の名作を独自の解釈で再構築した、斬新な舞台となることが予想されます。彼がこれまでに手がけてきた作品と同様に、今回もまた、観客を魅了するビジュアルとストーリーが展開されることでしょう。

文楽、歌舞伎、ダンスの融合



マルコス・モラウが挑むのは、いわゆる“人形浄瑠璃”という新たな形態です。文楽や歌舞伎、ダンスといった異なるジャンルを組み合わせ、舞台上で踊り手と人形の共演が繰り広げられます。彼が文楽を取材した際にその美学や技術に深く影響を受けたというエピソードもあり、マルコスは「操る者」と「操られる者」の境界線を解消し、独自の美の表現を目指しています。

彼の振付によって、人形は生き生きと動き、逆に人が人形のように静止する瞬間が生まれることで、舞台上で生と作り物が交錯する新しい体験が生み出されるでしょう。観客は、目の前で繰り広げられる幻想的なひとときを通じて、三島文学の持つ深淵なテーマを再確認することができるに違いありません。

三島由紀夫の思想との融合



本作の題材となっている三島由紀夫の『金閣寺』は、その背後に流れる美や死の哲学が色濃く反映された作品です。マルコスは三島の作品に長年の憧れを抱き、彼の思想、特に「美が滅びを生む」というテーマに深く響くものを感じてきました。舞台では、愛と宿命を抱えるキャラクターたちが、死に向かう旅を描き出すと同時に、観客に新たな視点をもたらします。

俳優やダンサーたち、さらにはユニークな音楽家たちが一堂に会し、物語の核となるのは「浄瑠璃」という声と音のうねり。これによって、言葉と身体が一体となった表現が生まれ、人と人形、伝統と現代が調和する新たな形の「人形浄瑠璃」が形成されます。

マルコス・モラウの人物像



マルコス・モラウは1982年にスペイン・バレンシアで生まれ、2005年に自らのカンパニー「La Veronal」を設立しました。以来、ヨーロッパの名だたる劇場で数々の作品を発表しており、スペイン国家舞踊賞やフランス芸術文化勲章を受賞するなどその功績が広く認められています。

彼の作品には、民俗舞踊や身体表現を巧みに融合させる特徴があり、独特な視点で人間の感情や文化を描き出してきました。現在、彼はベルリン国立バレエのアーティスト・イン・レジデンスとしても活動しており、その革新的なスタイルは今後ますます注目されることでしょう。

公演情報と期待されるイベント



マルコス浄瑠璃『金閣寺』の詳細な公演情報は26年の2月頃に発表される予定ですが、今からその期待感は高まるばかりです。舞台美術や音楽、演出家の独自の視点が組み合わさったこの作品は、観客にとって特別な体験となることでしょう。日本での初演が待ち遠しい限りです。どのような舞台が繰り広げられるのか、期待と興奮が膨らむ一方です。

公演に関する問い合わせ先や、詳細な情報はBunkamuraの公式サイトをご覧ください。私たちもその瞬間を見逃さないよう、しっかりとチェックしていきたいと思います。


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