新たな音色体験を提供する「TONALITE」
国内オーディオメーカーの株式会社finalが、革新的なワイヤレスイヤホン「TONALITE(トナリテ)」のクラウドファンディングを開始しました。この製品は、まさに今までにない革新をもたらします。音色を個人の体に合わせて適応する世界初のイヤホンとして、注目を集めています。本記事では、「TONALITE」の特徴やその開発背景について詳しくお伝えします。
世界初の個性に応じた音色適用技術
「TONALITE」は、人間の身体形状をスキャンし、そのデータをもとに音色を個人それぞれに最適化します。耳の形状や頭の大きさ、肩の厚みなど、個々の体格によって音の聴こえ方が変わることは多くの研究で証明されていますが、これまでのイヤホンはその影響を無視して音を届けていました。しかし、「TONALITE」はその問題を解決します。身体の個性を反映した自然な音色を提供することが可能なのです。
音色の重要性
オーディオ体験において、音色の自然さが空間印象よりも重要であることが多くの研究から明らかになっています。特に、VRコンテンツの再生実験では、音色が最も優先される要素だとされています。これは、聴取者が音色に対する感受性が極めて高いことを示しています。「TONALITE」は、これを考慮した新しいリスニング体験を提供することにチャレンジしています。
独自のDTAS技術による音色適用
この製品の核をなすのが、株式会社finalが開発した「DTAS(Digital Twin Audio Simulation)」技術です。ユーザーは専用アプリを使って自分の身体をスマートフォンでスキャンし、そのデータから3Dモデルを生成します。この「アコースティックアバター ™️」は、音の反射や回折をシミュレートすることにより、身体形状が音に与える影響を計算し、個性に合った音色を提供します。
また、DTASは単なるシミュレーションにとどまりません。finalは独自に開発した聴覚モデルをもとに、実際に聴く際の知覚プロセスを数理化しており、ユーザーにとって「自然な音色」という現実的な体験を提供できます。これにより、従来の音楽体験が大きく変わります。
TONALITEアプリケーションの特徴
「TONALITE」は専用アプリを通じて、音色の個人適用を簡単に体験できます。設定が終われば、デフォルトサウンドと個人化されたサウンドを簡単に切り替えられ、ノイズキャンセリング機能やボリューム調整、イコライザー設定なども可能です。
イヤホンのハードウェア技術
「TONALITE」の音質を支えるのが、超低歪トランスデューサー「f-Core for DTAS」です。この高精度ドライバーは、音の再現性を追求し、わずかな音圧の変化を正確に反映する設計となっています。また、トリプルハイブリッド・ノイズキャンセリング技術により、静寂を維持しつつ音楽のクオリティも損なわない設計がされています。
体験試聴会も開催
「TONALITE」の魅力をいち早く体験できるイベントが、2025年11月24日にfinal本社で開催されます。この試聴会では、アプリを使った音色の適用プロセスを体験することができ、より個別化された音楽体験が提供されます。事前予約が必要ですが、参加者は予約なしで一般モードの音質も試聴できます。
新たなリスニング体験をお届けする「TONALITE」—それは、ただのイヤホン以上の存在です。これまでとは異なる音の楽しみ方を提供し、あなたの身体に最適な音色を届けることが、今後の音楽体験のスタンダードになるでしょう。これからの音楽体験にご支援をお願いいたします。