坂本龍一の自伝が英語版として出版へ
2026年9月、坂本龍一の自伝が英語で一冊にまとめられ、『Music Sets You Free』として登場します。この本には彼の半生を描いた『音楽は自由にする』と、2023年3月28日に惜しまれつつ71歳で逝去するまでの後半生を記録した『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』が収録されます。英語版はUS版がHarperViaから、UK版がWilliam Collinsから発売される予定です。
坂本龍一の言葉が世界に届けられるこの本には、創作に至る背景や彼の日常、そして闘病中の心境についても触れられており、音楽に生きた彼の姿がリアルに描かれています。
坂本の音楽への情熱
『音楽は自由にする』では、坂本自身の音楽に対する深い思いを述べています。彼は、父の影響を受けた伝説的な編集者としての記憶や、若かりし頃の学生運動、YMO結成時の熱狂を回想。また名作『ラストエンペラー』の制作における喜びと苦しみを語り、同時多発テロの影響を受けた後の音楽活動にも触れています。これは彼の57年間にわたる音楽人生を詳細に振り返る貴重な機会です。
坂本最後のメッセージ
さらに、もう一つの自伝『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』では、創作哲学や社会活動、家族への愛情、そして癌という病と闘う姿勢を描写。彼自身が世界を去った後の未来についての思考も記載されています。この本の巻末には、著者の親友である鈴木正文による書き下ろし原稿も収められ、より深い理解を与えてくれる内容となっていることでしょう。
翻訳者サム・ベットについて
この自伝の翻訳を手がけるのは、若手の日本文学翻訳家サム・ベット。彼は日本文学の優秀な翻訳家として名を馳せ、数々の受賞歴を持っており、坂本の複雑な心情を英語でどのように翻訳するか、注目が集まります。坂本の言葉がどのように世界に受け入れられるのか、期待が高まります。
坂本龍一の軌跡
坂本龍一は1952年1月17日、東京に生まれました。東京藝術大学で学んだ彼は、1978年に『千のナイフ』でソロデビュー。その後、YMOを結成し、世界的な音楽シーンでの地位を確立しました。映画音楽においても数々の賞を受賞しており、革新的な音楽スタイルは多くの人々に影響を与えました。
坂本氏はまた、環境問題や社会運動にも積極的に関与し、「more trees」という団体を設立しました。音楽だけでなく、アートや社会貢献にも積極的だった彼の功績は枚挙にいとまがありません。
坂本龍一の自伝は、音楽ファンだけでなく、彼の人生に興味を持つすべての人にとって、深い感動とインスピレーションを与えてくれる一冊となるでしょう。自伝『Music Sets You Free』が僕たちにどんなメッセージを残すのか、今から楽しみです。