デジタル漫画出版社が「紙」に果敢に挑む
2025年7月29日(火)、デジタル漫画出版社株式会社ソラジマが若手編集者向けに特別な交流イベントを開催することが発表されました。このイベントでは、ソラジマの新たな漫画レーベル『よすみ』の編集長である藁谷周太郎が登壇し、「なぜデジタル漫画出版社が今、紙出版への挑戦を選んだのか?」というテーマで語ります。
サブカルチャーの未来を考える場
イベントは19:30からスタートし、22:00までの約2時間半にわたって行われます。内容は、藁谷編集長の講演と、参加者同士のカジュアルな懇親会が含まれています。参加費は無料で、定員は15名と限られているため、興味のある方は早めの申し込みが推奨されています。参加申し込みは
こちらから可能です。
現代における出版業界の矛盾
スマートフォンの普及により、電子漫画が主流となった現在、紙の売上が減少する中、名だたる漫画賞は依然として「紙」での出版を基準にしているという不思議な現状があります。この矛盾に立ち向かうため、ソラジマは『よすみ』を通じて新たな策を打ち出します。デジタル出版社が体験したことを基に、出版業界の未来を共に考える場を提供します。
若手編集者へのメッセージ
藁谷編集長は「夢見た紙での大ヒットを諦めたくない」「本当に面白いと感じる作品に携わりたい」といった情熱を持つ若手編集者たちに向けて、「一緒に未来を変えて行くための語り合いの場」をつくりたいと考えています。参加者たちは、彼の経歴を通じて知識や技術を学び、自身のキャリアアップにつなげるチャンスとなることでしょう。
プログラム内容
イベントは以下のタイムテーブルで進行される予定です:
- - 19:25-19:30:受付
- - 19:30-19:40:オープニング
- - 19:40-20:40:講演「なぜ今、紙出版レーベルなのか?」
- デジタル漫画出版社が紙出版に挑む理由と戦略
- 『よすみ』の誕生秘話
藁谷周太郎が語る新たな挑戦
藁谷が編集長として立ち上げた『よすみ』は、漫才・映画・演劇といった他のアート形態と融合し、ジャンルを越えた新たな空間を目指しています。日本国内の書店数は年々減少しているものの、彼は「新しい挑戦者が必要だ」と語り、若い世代へのメッセージを発信しています。
今回の交流イベントは、出版業界の黒歴史を振り返りつつ、未来への指針を見出す貴重な機会です。藁谷からは、いかにしてデジタル環境下で「紙」を選ぶのか、その理論的な背景が明かされることでしょう。
エンタメの新たな可能性を模索する『よすみ』
『よすみ』は、単なる漫画の出版に留まらず、エンターテインメントとしての漫画の価値を高めるためのメディアも目指しています。藁谷自身は「この業界の縮小という現実に直面しながらも、挑戦の場は失われていない」と確言します。ぜひ、出版業界の未来に興味を持つ読者の方は、イベント参加を検討してみてください。私たちと一緒に、漫画の新世界を築いていきましょう!