辻堂ゆめの新作『今日未明』が発売
2025年8月8日、著名な作家・辻堂ゆめがデビュー10周年を記念した新作小説『今日未明』を株式会社徳間書店からリリースすることが決定しました。この作品は、近年多くの賞を受賞してきた彼女の集大成となる期待作です。
完成度を高めた慟哭の犯罪ドラマ
『今日未明』は、私たちの周りで起こるさまざまな事件の背景に潜む人間の暗い部分を描いた犯罪小説です。「あのとき、もっと話せていたらあの人を殺めずに、すんだのかな」という強いメッセージが込められています。この作品で辻堂氏は、マスコミでは報道されない実際の事件の裏側を暴き、私たちに問いかけます。
内容の概要
本作は、5つの短編を通じて、報道された事件の背後にある真実を描写。例えば、自宅で血を流して死亡した男性の事件から、怒りや悲しみが集約された結末に至るまで、さまざまな視点から語りかけます。報道が扱う「小さな事件」の裏には、表面上は見えない事情が潜んでいるのです。
著者の思い
著者の辻堂ゆめは、インタビューで「人間は先入観を捨てることができない生き物だが、それがどれほど危険であるかを示したい」と語っています。『今日未明』では、表面的な情報ではなく、深い感情と当事者の声を描写することで、考えさせられる内容に仕上げられています。
収録される5つの短編
作品は、以下の5篇から成り立っています。これらの短編は、読者に事件に対する新たな視点をもたらします。
- - 夕焼け空と三輪車
- - そびえる塔と街明かり
- - ジャングルジムとチューリップ
- - まだ見ぬ海と青い山
- - 四角い窓と室外機
これらそれぞれの短編は、深い象徴性を持ち、読者に思索を促します。
書誌情報
- - 著者: 辻堂ゆめ
- - 定価: 1,980円(税込)
- - ページ数: 352ページ
- - ISBN: 978-4-19-866043-7
詳しい情報は【
徳間書店公式サイト】や、【
Amazon】で確認できます。
辻堂ゆめのプロフィール
辻堂ゆめ(つじどう ゆめ)は1992年神奈川に生まれ、2015年に『いなくなった私へ』でデビュー。その後も様々な賞にノミネートされ、『卒業タイムリミット』がNHKでドラマ化されるなど、注目を集める作家です。彼女の作品は、現代社会の様々な問題を鋭く描くことで、多くの読者に影響を与えています。
これからも辻堂ゆめの活躍から目が離せません。