第23回『このミステリーがすごい！』大賞受賞作がついに登場！

株式会社宝島社が主催する「このミステリーがすごい！」大賞が今年も盛り上がりを見せています。この大賞は2002年に創設された新人賞で、ミステリーおよびエンターテインメントの作家や作品を広く発掘し、育成することを目的としています。

文庫グランプリ受賞作の新刊発売

2025年2月5日には『一次元の挿し木』、同年3月5日には『どうせそろそろ死ぬんだし』、この2作品が文庫レーベルから発売されることが決定しました。文庫グランプリは2020年度に新設され、これまで多くのヒット作品を生み出してきました。特に『レモンと殺人鬼』は32万部を超える大ヒットを記録し、その後も続々と魅力的な作品が登場しています。

作品紹介

『一次元の挿し木』

この作品は、ヒマラヤで発掘された二百年前の古人骨を巡る物語です。主人公の悠は、失踪した妹のDNA鑑定を行った結果、衝撃の事実を突き止めます。しかし、その捜査が進む中で次々と事件が発生し、彼は思わぬ危険に遭遇します。何者かに命を狙われ、自らと妹の運命を解き明かすために奮闘する姿が描かれています。

著者の松下龍之介は、その執筆過程で多くの苦労を経験したとコメントしており、読者に忘れられないエンターテインメント体験を届けることを誓っています。

『どうせそろそろ死ぬんだし』

続いての作品は、余命宣告を受けた人々が集まる山荘で繰り広げられるミステリーです。探偵の七隈は、交流会での食事の後、ある参加者が謎の死を遂げるという事件に巻き込まれます。次第に明らかになる真実には驚きがあり、二度読みしたくなる仕掛けが施されています。

著者の香坂鮪は、自身を「海に放り出された幼魚」と表現しており、これからの作家人生に期待が寄せられています。

新たな作家の登場と活躍

文庫は、多くの人々に親しまれる手軽な書籍であり、文庫グランプリは新しい作家の発掘や育成を強化していく役割を担っています。近年では、映画やドラマなどに映像化される作品も増えており、ますます注目を集めています。受賞作の作品群は、いずれも高い評価を受けており、これからのミステリーシーンに新たな風を吹き込むことでしょう。

特に『レモンと殺人鬼』のようなヒット作や、最新の受賞作品は、必見です。文庫グランプリの受賞作品は、今後も多くのヒット作を生む可能性を秘めています。