早期教育に頼らない子育ての新しいアプローチ
2025年9月23日、Booko出版から『カメラマン視点で子育てしたら双子が現役で京大に合格しました』が刊行されます。この本は、カメラマンとしての視点と独自の育児法で、子どもたちを京都大学へ導いた田部信子さんの実体験をもとにしています。教育界で話題となっている早期教育のトレンドに反し、田部さんは子育てにあたって「遊ばせ方」に特化した方法を採用しています。
双子の出産から始まる育児の葛藤
田部さんは、双子の出産をきっかけに多くのことに挑戦しましたが、初めは育児に思いを巡らせすぎて自己嫌悪に陥ることもありました。最近では幼少期からの教育が重要視される中、どうすれば早く「学び」を得られるのかを考える親が増えています。田部さんのアプローチは、焦らず子どもたちの個性を引き出すにひたむきでした。
「ありのまま」を見る力が育む能力
田部さんは、子どもたちをありのままに観察することを重視しています。その結果、子どもたちは自分の興味や関心に基づいて深く学ぶことができました。中学受験期には、双子の間で偏差値に10の差が生じた際も、田部さんは焦ることなく、子どもたちの個性に合った環境を整えてあげることに注力しました。そうすることで、彼らはそれぞれのペースで成長し、最終的に京大への道を開くことができたのです。
カメラマン視点を活かした育児法
本書では、田部さんが実践した「カメラマン視点」での育児法を7つの方法で紹介しています。これには、
- - 楽しむことの素晴らしさを再認識する(ただ楽しむのではなく、おもしろがる)
- - 子どもを褒めるのではなく感動を伝える
- - 「寄り」と「引き」で行動を観察する など、カメラマンとしてのスキルがどのように子育てに転用されたのかを詳しく語っています。
「外の情報」に振り回されない子育て
田部さんは、現代の子育て情報が氾濫する中、「外の情報に振り回されずに、わが子を出発点に考える」ことを提唱しています。外から受けた情報を元に育児を行うのではなく、子どもたち一人ひとりの特性を観察し、育てることが重要だと強調しています。この視点の転換が、田部さんにとっての育児の成功へとつながったのです。
読者たちの共感の声
この本には、読者からの共感の声も多く寄せられています。なかでも、「子どもを信じて待つ」や「一緒に面白がる」など、田部さんの言葉に勇気をもらったという意見が数多く聞かれます。
田部信子のプロフィール
田部信子は、双子の男子の母であり、プロカメラマンとしても活躍しています。青山学院大学を卒業後、IT企業で勤務した後、広告カメラマンとしてキャリアをスタートさせました。双子の妊娠をきっかけに育児に専念しながら、ママ友のための写真講座を開始。成長した後も、教育機関での撮影や指導、さらには独立後もフリーランスカメラマンとして多様な活動を展開しています。
本書の意義
本書は、早期教育に頼らずに子どもの個性を引き出す育成方法を示す貴重な一冊です。子どもを愛し、信じて接することの重要性を再確認させられる内容となっています。これからの時代の子育てに新たな視点をもたらす田部信子さんの実体験に、ぜひ注目してみてください。