待望の新刊『絵を見る技術』がついに発表
美術愛好家の皆様に朗報です。累計10万部を突破した前作『絵を見る技術』から6年、遂にその続編が発売されることが決定しました。この新刊には、従来の考え方をさらに進化させた「絵の見方」の新たな理論が盛り込まれています。特に本書では、時代によって変わる「スタイル」に焦点を当てており、絵画をより深く理解するための手助けとなることでしょう。
スタイルを見る力を身につける
新作のテーマは「スタイルを見る力」。ルネサンスやバロック、ロココといった各時代のスタイルを解明し、なぜ専門家が特定の流派を見分けられるのか、その秘訣をわかりやすく説明します。前作をまだ読んでいない方でも大丈夫。この本は独立した内容で、どなたでも楽しめる実用的な情報が満載です。
絵画の歴史は、実のところ「理性派」と「感性派」の二つのスタイルが相互に影響を与えながら発展してきたものです。この二つの系統を理解することで、絵が持つメッセージを読み取ることが可能となります。理性派は「永遠」を描くことを目指し、感性派は「一瞬」を捉えます。どちらがどのように現実と理想を追求するか、またその対立構造がどのように文化に影響を与えてきたのかを探ります。
スタイルを理解する重要性
スタイルを理解することは、その絵画が何を語っているのかを知るための重要な手段です。画家が表現したいメッセージや、その時代の価値観は、画面上の色合いや構図、質感にしっかりと存在しています。このスタイルを知ることが、絵との良好なコミュニケーションにつながります。
本書にはまた、各章に実践問題が収録されており、読むことで視覚的な理解を深めることができます。これにより、初めて見る絵でもその背景やスタイルを言語化できる力が身につくでしょう。様々な問題に挑戦しつつ、名画の秘密に迫ってみてください。
楽しいイベント開催も決定
さらに、本書の発売を記念して、著者の秋田麻早子氏を招いたイベントが予定されています。「なぜ、これが名画なの?」をテーマにしたこのイベントは、2026年1月19日、SENQ六本木にて開催されます。参加費は3,500円(税込)で、詳細やお申し込みについては特設ページをご覧ください。
著者の秋田麻早子氏について
秋田麻早子氏は美術史の研究家として、岡山県で生まれ育ち、米国テキサス大学オースティン校で学びました。彼女は、名画を自分の目で楽しむ方法を広めることを使命にしています。また、著作には『絵を見る技術』や『週刊文春』の連載「名画レントゲン」があります。
この新刊は、絵を見ることがより楽しくなり、さまざまな分野の知識を持つ人々にとっても貴重なガイドとなることでしょう。美術の新たな視点を与えてくれる『絵を見る技術』の続編にご期待ください。
書籍情報
- - 著者: 秋田麻早子
- - 発売日: 2025年12月19日
- - ISBN: 9784255014067
- - 価格: 2,200円(税込)
- - 参加費: 3,500円(税込)
- - 詳細情報: 朝日出版社