新たな知の熱帯、雑誌『Tropic』が誕生
2023年12月22日、多様な人文やサイエンス、アート、ノンフィクションとエンターテインメントが融合した新たな紙メディア『Tropic(トロピック)』が講談社より発刊されます。この雑誌は、様々な領域で活躍する人物を特集し、独自の視点を提供することで、読者に新しい知性のネットワークを体感させることを目指しています。
Tropicとは?
Tropicという言葉は「回帰線」からきており、熱帯地域を指します。この雑誌はその名の通り、アカデミックな深みとエンターテインメント性を兼ね備え、多様な知識を探求する「知の熱帯」となることを狙っています。
日本を代表するアーティストや文化人、研究者が最新のトピックや興味深いテーマに焦点を当てて記事を展開。今号では、富野由悠季、角野隼斗(かてぃん)、理学博士の野村泰紀などの華やかな顔ぶれが登場します。
第一号の主な記事
第一号では、非常に多彩な特集が並びます。例えば、角野隼斗と野村泰紀の特集「宇宙と物理と音楽と」では、科学と芸術の相互作用に迫ります。
また、松岡正剛氏による「意識と情報のあいだ」では、情報社会における私たちの意識の在り方を考察します。次に、富野由悠季が語る「ガンダム世界の創造が現実世界を想像する」では、アニメと現実の交差点を探る内容が展開されます。
さらに、青松輝とvalkneeの「短歌とラップの実験室」も注目です。若い世代の言葉の創語が生まれる現場が記録され、多くの可能性を秘めた内容となっています。
その他にも、アフリカン・アートの魅力や、子ども食堂の進化など、各界の第一線で活躍する人々による多彩な視点を交えた記事が盛りだくさんです。
編集部の中心メンバー
この新しいメディアの編集部には、異なるバックグラウンドを持つ個性豊かなメンバーが集結しています。編集長の角田陽一郎氏は、TBSテレビ出身で、文化資源学者としても知られる存在です。
そして、アートディレクターには、斬新なデザインワークで名を馳せる尾原史和氏が占め、編集統括には青木肇氏が担当。彼らはそれぞれ異なった領域からの視点を持ち寄り、互いに刺激を与え合いながら新たなメディアを創り上げています。
紙メディアの未来
現在、デジタル化が進む中、なぜあえて紙メディアを発刊するのか。角田氏は「こんな時代だからこそ、紙メディアに勝機がある」と断言し、リアルな体験を提供することの大切さを強調します。
彼はまた、「イベントやウェブなどの多面展開も視野に入れつつ、Tropicが中心となって新たな知性の渦を生み出す」と述べ、新しい時代における知的好奇心を求めるための重要な融合の場としての役割を期待しています。
まとめ
今回の『Tropic』の発刊は、ただの雑誌にとどまらず、出発点として新しい形の知的対話の場を提供するものといえるでしょう。今後の発信にぜひご注目ください。詳細は随時公式サイトにて発表予定です。
公式サイト:
Tropicオフィシャルサイト