無人店舗運営の未来を切り開く『ほんたす』がAI顔認証システムを導入開始
日本出版販売株式会社(日販)は、運営の効率化を図るための新たな取り組みとして、店舗運営省力化ソリューション「ほんたす」にAI顔認証システムを追加しました。このサービスは、2023年8月7日より提供を開始し、今後の店舗運営に新しい風を吹き込むことが期待されています。
AI顔認証システムで無人運営を実現!
「ほんたす」はこれまで、LINEで会員登録を行い、会員証の二次元バーコードを入口のリーダーにかざすことで、入店が可能となるシステムを提供していました。しかし、店舗のニーズに応えるため、AI顔認証技術を活用した「WelcomID」を追加しました。これにより、お客様の入店時にかかる負担を軽減しつつ、無人営業をさらに推進することができます。
この顔認証システムは、0.3秒という超高速な認証を実現しており、スムーズな入店が可能です。お客様は、煩わしい手続きを経ることなく、店舗に足を運ぶことができるため、今まで以上に気軽に利用できるでしょう。さらに、装置は分割払いができ、3年間の保証もついているので、導入しやすい環境が整っています。
店舗運営の省力化を実現する「ほんたす」
「ほんたす」は、営業時間の延長や無人化、省人化によるコスト削減を目指した店舗運営省力化ソリューションです。完全無人化や有人・無人のハイブリッド型営業を可能にし、24時間営業への対応や、入店管理システム、無人接客ツールなど、店舗のニーズに応じた多様なメニューを組み合わせて導入できます。これは、特に人件費や後継者不足といった課題を抱える小売業にとって、強力な解決策となるでしょう。
今後も「ほんたす」は、より多くのメニューを追加予定であり、店舗運営の新たな選択肢を提供し続けます。また、他の業態でも同様の省力化ソリューションを検討する企業にとっても、有望なシステムとなり得るでしょう。
書店の持続可能な経営を目指して
日販は、このような取り組みを通じて、書店の数が減少する中でも、リアルなタッチポイントを維持し、持続可能な書店モデルを構築することを目指しています。今年9月には、完全無人営業の書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」をオープンし、そのノウハウを活かした運営を展開しています。このような活動は、書店や小売業の持続性を高めるだけでなく、未来的な店舗運営の在り方を模索している全ての業者にとっても、有益な情報となるでしょう。
まとめ
今後の小売業界において、AI技術を活用した新たな運営の形が急速に浸透していくことが予想されます。『ほんたす』によって提供されるAI顔認証システムの導入は、その一歩を踏み出した成果です。人々が本と触れ合う機会を確保しながら、効率的かつ柔軟な店舗運営を実現するための理由は、私たち全てにとって重要な問いかけかもしれません。