高齢者とテレビ事情
2025-09-11 12:07:22

高齢者にとってテレビは生活の一部、地域による人気番組の違いも分析

高齢者のテレビ視聴スタイルを探る



2025年9月15日、敬老の日を前に、パナソニック株式会社が実施した調査結果が発表されました。この調査は、関東圏と関西圏に住む65歳以上の高齢者1,400人を対象に、彼らがどのようにテレビを視聴しているかについて詳しく分析したものです。日本の65歳以上の高齢者人口は2035年までに32.3%に達するとされ、テレビの重要性が高まる中、今回の調査結果は興味深いものとなっています。

テレビは生活の必需品



調査によると、65歳以上の回答者の72.3%が「テレビは毎日の生活に欠かせない」と回答しています。多くの高齢者がテレビを視聴する目的として挙げたのは、「ニュースや時事情報の収集」が94.0%で、次いで「天気・防災情報の収集」が84.3%、最後に「娯楽や気分転換のため」が63.0%でした。これらの結果から、テレビは新しい情報源として高齢者にとって重要な位置を占めていることがうかがえます。

視聴する番組の傾向



特に人気が高いのは「ニュース・天気予報」で、93.5%以上が視聴しているとのことです。興味深いのは、エンターテインメントのジャンルでは地域による選好が明らかになっています。関東圏の高齢者は「スポーツ中継」を好む傾向があり、関西圏では「音楽番組」が好まれていることが特徴的です。この結果は、娯楽に対する地域性が反映されています。

レコーダーの活用状況



また、高齢者の72.9%がレコーダーを活用しており、特に関西圏が73.7%と高いことがわかりました。多くの人が「リアルタイムで視聴できない際の補助」としてレコーダーを使用し、さらに80代の高齢者はお気に入りの番組をコレクションとして楽しむ“コレクション型視聴”を行っていることも分かりました。

テレビの機能への要望



調査では、テレビに求める機能として「テレビの場所を自由に動かせる」を選んだ層は60代から70代の女性が中心で、家事をしながらも快適に見ることに重視している点が指摘されます。さらに、目に優しいブルーライトカットモードに対する要望も多く、テレビを日常的に視聴する中で目への負担を気にする声が高まりつつあります。

動画配信サービスの利用状況



昨今の動画配信サービスについても注目が集まっており、調査結果によると高齢者の44.9%がこれを「ほぼ毎日視聴している」と回答しています。特に「映画」が55.7%で最も多く、「国内ドラマ」や「海外ドラマ」も人気を集めています。これにより、地上波のテレビ番組は生活の中での基盤を成す一方で、動画配信サービスは新たな娯楽として定着している様子が伺えます。

テレビ視聴時間



さらに、調査では高齢者の半数以上が1日平均「3時間以上」テレビを視聴しているとのことで、一部は「7時間以上」と長時間視聴する方もいることが分かりました。特に関西圏では「5時間以上」を観ている人の割合が関東圏を約3ポイント上回っています。

まとめ



このように、パナソニックの調査結果から浮かび上がったのは、高齢者にとってテレビは日常生活において欠かせないものであり、地域別で見ると視聴傾向に顕著な違いが見られました。高齢化が進む日本において、テレビはただの情報源に留まらず、娯楽や趣味の重要な一部となっていることが明らかです。

今後も高齢者のAVツールとして、テレビや関連機器がどのように進化し、彼らの生活を豊かにしていくのかが注目されます。


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