側島製罐、社史出版を実現
愛知県に本社を構える缶メーカー、側島製罐株式会社は創業120周年を祝い、社史出版を行うためのクラウドファンディングを展開し、見事1137人から1031万円の支援を得て目標を達成しました。このプロジェクトは、企業の歴史をただの記録に留めず、購買意欲を掻き立てる文化資産へと昇華させることを目的としています。
新しい社史のあり方「オープンヒストリー」
通常、企業の社史は社内向けの記録として作成され、その内容は一般にはあまり知られていません。しかし、側島製罐の取り組みはその常識を覆します。今回は「お金を出してでも買いたくなる、面白くてかっこいい本」を目指す「オープンヒストリー」という新しい概念に挑むことを決意しました。
この社史は、創業120年を埋めた様々なエピソードを通じて、企業や業界の文化を一般に広める「文化資本」としての価値を持つものです。これにより、企業の歴史や文化を広く伝える新しいカルチャーの形成を目指しています。
大成功を収めたクラウドファンディング
クラウドファンディングの開始以降、様々なメディアへの出演やSNSでの情報発信、そして各地での講演会や広告活動を通じて積極的な宣伝を行い、最終的には4000人以上の視聴者が集まったオンラインラストカウントダウンライブでプロジェクトの成果を祝う瞬間を迎えました。23:30に最終目標が達成された瞬間は、支援者たちにとって感動的な幕切れとなりました。
文化の再定義と未来への提案
プロジェクトが成功裏に終了した後、側島製罐は社史の一般流通に向けて本格的に動き出します。企業内にありながらも無視されていた歴史を広めることにより、これまでの常識や慣習を文化として位置付け、新たな価値を生み出そうとしています。特に中小企業が自らの存在意義やカルチャーを社会に伝える重要性を述べ、広く受け入れられる文化の形成を進めていく意欲を示しています。
代表取締役の石川貴也氏も、「内輪の記録から社会の記憶へ」というビジョンを掲げ、これまで知られていなかった中小企業の文化を未来に繋げていく挑戦を語ります。彼はこのプロジェクトを通じて、新たな文化が生まれるきっかけとなることを信じています。
プロジェクト概要
このプロジェクトに関する詳細情報は、プロジェクトページ(
側島製罐120周年社史書籍プロジェクト)で確認できます。支援番号は1137人、支援金額は10,308,900円に上り、主な返礼品には社史や記念グッズが含まれています。
追加のストレッチゴール
プロジェクトは終了しましたが、更なる展開として400万円の支援でオリジナルステッカー、600万円でアザーカットのハガキ、800万円でオフラインイベント、1000万円では支援者名を缶に印刷する企画などが用意されています。これらは文化としての缶の歴史を次代に伝える一助となることを目指しています。
締めくくりとして、側島製罐は「缶を愛してくれるすべての人に届けたい」という思いを持ち続け、さらなる歴史の展開を目指す所存です。1194年の歴史を超えて、今後がますます楽しみな側島製罐の挑戦を応援し続けたいものです。